たりたの日記
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ずいぶんケーキを焼いていない。思い立ってキャロットケーキを焼こうと小麦粉を取り出したところ、使いかけの袋に印刷された賞味期限が今年の2月になっている。ということは1年間くらい、ケーキを焼いていないことになる。もちろん、水と油と卵を入れて焼くだけのアメリカ製のケーキミックスでブラウニ−や、ホットケーキはよく作るけれど、きちんとしたケーキは粉を計りで計ったり、いろいろ道具を出したりするのがめんどくさくなっている。
小麦粉を買いにスーパーに行くか、キャロットケーキをあきらめるかしばらく迷ったあげく、自転車に乗って小麦粉を買いに行く。明日はかつての文庫仲間、子育て仲間3人で河口湖方面に泊まりがけで出かける。Yさんが運転する車で行くのだ。なんだかうきうきしていて、手作りのお菓子を持っていきたい気分になったのだ。
子どもたちが小さかった頃、車で遠出をする時にはよくキャロットケーキを焼いて持っていったものだった。人参がたっぷり入ったあまり甘くないケーキは、食事の時間に車から降りられない時など食事がわりになったからだ。しっとりしているから、クッキーやお煎餅のようにぼろぼろくずがこぼれないのも良かった。カレーの人参も寄り分ける次男がキャロットケーキだと良く食べた。
今夜の夕食のキムチ鍋と明日の夕食のカレーを作りながら、人参を4本下ろす。 レシピを書き込んであるのクッキングノートを取り出すのも久しぶり。作ってみれば、簡単なものなのに、どうして1年も作らなかったのだろう。オーブンからシナモンの良い匂いがたちのぼり、部屋中が暖かい空気に包まれる。そうそう、お菓子の焼ける匂いが好きでいつも何かしら焼いていたのだ。ここ何年間かそういう匂いも忘れるほど、私は何をしていたというのだろう。単に気持ちにゆとりがなかったのだ。キャロットケーキは我ながらよくできた。今年はクリスマスのフルーツケーキを復活させよう。型抜きのクッキーも作る気になれるかもしれない。
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