たりたの日記
DiaryINDEXpastwill


2001年10月19日(金) ノ二ジュース

タヒチアン ノ二ジュースという健康食品を飲みはじめた。
体にとても良いと聞き、病状の重い義父に飲んでもらおうと送ったのがきっかけだった。医者の薬では一向に治らない息子のアトピーにも効果があるかも知れないと思い、そんなの効かないよという息子に、騙されたと思ってと言いながら、機嫌を取りつつ飲ませている。これで治ればめっけもの。治らなくても体に良いものには違いないのだから。

義父の病気のことが分り、沈んでいた時、たまたま知り合いからこのジュースのことを聞き、一口そのジュースをいただいた。飲んだ時になぜか、これを義父に飲んでもらいたいと思い、その場でその人が自分用に買っていたものを送られてきた箱のまま譲っていただき、翌日義父へ送った。アガリクスやプロポリス、世の中には数えきれないほどの健康食品と、それにまつわる体験談や成功例が氾濫している。義母はもう随分前からミキプルーンという健康食品を信奉しているし、わたしたち家族にも良く送ってくれた。義父はそういった健康食品と無縁ではなかったし、アガリクスだって飲んできたが、それでも病気は進行するのだ。このジュースも、そういう健康食品のひとつであろうと思いはしたが、相性が合ったというのか、信じてみようという気になったのだ。何かの拍子に効くことだってないとも言えない。効かないにしても、遠く離れている義父に私たちの気休めでも何かできるのはうれしいと。
ノ二というのはポリネシアに 2000年前から伝わるハーブフルーツだという。医者や薬屋がないころは代々伝えられる薬草や果実など、自然が持っている力に頼っていた。私はハーブには特別な思い入れがある。その純度がそこなわれることなく抽出されたハーブのエッセンスには現代医学にはない、また別の力があると思っている。そんな植物の力に助けてもらいたいと「藁をもすがる」という思いがあったのかもしれない。

そのジュースのせいかどうかは分らない。ところがである。義父は不思議なように元気になった。7月に会った時には1日伏せっていた義父が今は車も運転して義母を買い物や教会に連れて行っているという。いったい義父の体内でどんなことが起っているのか知る由もないが少なくとも今は痛みに煩わされることもなく、日々普通に暮らすことができている。実際、この普通の生活を家族は予想だにしていなかった。次第に大きくなっていくに違いない痛みを思い私たちは怯えていた。この先、どういうことが待っているのか考えるだけで胸が塞がった。

奇跡は起るのかも知れない。祈りは聞かれるのだろう。そこに何が介在しようと、癒すのは神。神は様々なものをお使いになる。物、時、人、出会い、思い、一見偶然のように見えることがつながっている。この健康食品を信奉するわけではない。神が人間の命を守り、癒すためにこの地上に備えてくれている自然の恵みにただ感謝している。


たりたくみ |MAILHomePage

My追加