たりたの日記
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2001年10月17日(水) |
3歳児クラス、混乱から学ぶ |
風邪なのか胃腸炎なのか、とにかく空き時間は朝と言わず、昼と言わず寝て、3日間、何とか仕事は穴を開けずに乗リ越えられた。 今朝も午前中いっぱい寝て、お粥におろし生姜と梅干しを加えたものを食べて、仕事に行ったが、子どもたちと歌ったり、踊ったり、お店やさんごっこなんかをやっているうちに治ったようだ。夕食は普通に食べられた。
それにしても3歳児というのはなかなか読めない。10月のテーマはshopping、食べ物の名前なども学ぶ。イスを後ろ向きに丸く並べて、その上にピザやハンバーガーやケーキなどのカードを並べて、その周りを音楽に合わせて行進し、音楽が止まったら、目の前のカードを手に取り、食べ物の名前を英語で言うというゲームをやった。初めは音楽に合わせて行進するだけで楽しそうだったが、2度目の行進になるとあすかちゃんはケーキのカードの前から動こうとしない。動くと別のカードを取らなくてはいけないことが分かっているのだ。なかなかかしこい。そこで、カードを別のセットに変えたところ、行進はできたものの、ストップの合図で子どもたちは目の前のカードは無視してアイスクリームのカードに殺到。ママが「先生、子どもたちみんなアイスがほしいようですう。」ママたちは、この結果、やる前に分かっていたのかも。「そうだよねえ。」と私。このゲームは3歳児には使えないことが判明、読みが甘かった。 次ぎには野菜や果物の模型を使って、英語でお店やさんごっこをするのだが、「これも混乱するかなあ、でもやってみよう」とテーブルに模型を並べた。今度はどういう訳かどの子もきちんと順番を待ってお買いものができた。 日常の生活の中で、お母さんといっしょに、レジの順番を待ったり、大人とお店やさんとのやり取りを見ていて、そこにあるルールをすでに身に付けているからだろうか。3才児にとってはこれはもう遊びではなく、社会生活の中でのお買い物の場面なのだろう。なんだか、キーポイントをつかんだような気がする。3才児の場合、競争や勝ち負けの原理が根底にあるゲームや遊びに持っていくよりも実際の生活のシュミレーションの方が混乱なく活動につなげられるのだろう。さて、来週のクラスはどんな活動を持ってこようかな。
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