たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
荻窪から教会通りを、若杉小学校まで歩く。2回目のねこんさーとの練習の会場になっているのだ。 初めて降り立たった駅、初めて歩く通りである。 どの街にもそこに住む人々や時間が創りだした、その場所特有の佇まいがある。この商店の連なる狭い通りはなんとも気持ちがよかった。住んでいる人達はきっとこの通りが好きにちがいない。どこか、のんびりしていて、なつかしささえ感じるのはいったいどういう訳だろう。
通りの先には教会があり、すぐ曲がったところにその小学校はあった。 そういえば、東京の小学校の中に入るのは初めてだ。学校も街と同じように、それぞれの学校の匂いがある。靴を脱いで、人気のない廊下を歩き始めたが やはりなつかしい。ずいぶん昔、休みの日に日直の母に連れられて行った小さな田舎の小学校がなぜか甦ったきた。
ミュージカル「森のおく」の作曲を担当しているかおるさんが廊下の向うからやってきた。知らなかった空間で知っている人に出会ってほっとする。 かわいらしく、暖かな雰囲気のかおるさんの教室の小さなイスに座り、楽譜を清書するかおるさんを待ちながら本を読む時間も豊かだった。
音楽室にメンバーが集まり、ストレッチ、発声練習と体づくりから始まる練習もいい感じだった。「あえてよかった」の曲のふつふつとした感じはミュージカル全体の方向をしっかりと示している感じがした。 私の創った二重唱もピアノの伴奏で歌っていただき、晴れて音楽になった。
教会で「祈りと讃美のつどい」があるので、途中でわたしだけ失礼させていただき、夕方のまた違った趣きのある教会通りを通って駅へと急いだ。 この通りはこれから何度も訪れ馴染みの通りになっていくことだろう。なんだか不思議な気がする。
|