たりたの日記
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2001年10月02日(火) 火曜日の日曜大工

生け垣にしていたゴールドクレストがだめになってしまった。
家を買った時に、業者に生け垣として、隣の家との境にレッドロビンを、家の前にはゴールドクレストを植えてもらった。
5年もしたら良い生け垣になりますよと言われたものの、2、3年の間レッドロビンは少しも枝が広がらずにまばらで生け垣の体裁をなしていなかったが、7年たった今、りっぱな生け垣になり、新芽のころはその名にふさわしく、こまどりの胸のように赤い美しい新芽を芽吹く。
一方、ゴールドクレストの方は一年間の内にみるみる大きく育ち、すぐに生け垣になった。春にはグリーンというよりはもんとうにゴールドともいっていいような明るい黄緑に燃え上がった。外から帰って来る時、まず、この鮮やかな緑が目に入り、迎えてくれるようだった。
しかし、大きくなりすぎた。もともと土のあまりないところに10本も植えたものだから、無理があった。しかも剪定のタイミングをのがしたので、木の内側が茶色に枯れてしまった。それでも外側には新芽を付けていたので、この春まではなんとか剪定もしたのだったが、夏を過ぎて、すっかり全体が枯れてしまった。見る陰もない状態だ。
今日はこのゴールドクレストを切る日と定め、夫が休みを取ってくれていた。何しろ、切った木をリサイクルセンターまで運ばなければならないので週日にやってしまわなければならない。私たちの計画としては、まず、木を切り、そのままにしておいて、日曜大工の店に行き、切った木の後につける、ブラインド仕様のラティスなどを買い、配達用のトラックを借りて、買ったものを運んだ後、切った木をトラックに載せて、リサイクルセンターに持っていこうというものだった。
さて、無事にトラックを借りて木の始末もできたし、暗くなる中、夫が苦労しながら、釘の穴の位地を探さなければならなかったが、この日のうちに体裁の良い、木製の塀が出来上がった。
あまり、御近所の人と顔を合わせることのない夫が今日は一日中、家の前で作業したので、いろいろな方から声をかけられていた。「内の夫は釘一本、打ったことがないのよ。お宅はいいわねえ。」なんて、御近所の方から言われると
夫もまんざらではなかったのではないだろうか。
これまで、話したことのない方が通りかけに、「淋しくなりますね。クリスマスの時にはこの木に飾りがついてきれいだったのに。」と言ってくださった。
そういえば、数年間、クリスマスの時期にはこの木に赤いリボンや金色のベルで飾りを付けていた。気に止めていて下さる方もいたのだ。
まだ切り株の残る土の上にイングリッシュアイビーを植え込み、焼き物の羊の人形を二つその間に置いた。木がなくなってしまった淋しさを少しでも補えるかも知れない。
明日はしばらく放っておいた庭を整えよう。


たりたくみ |MAILHomePage

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