たりたの日記
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2001年09月29日(土) 決断

これまで生きてきた中で、何度か大きな決断を迫られることがあった。
それまで信頼してきた人や深い繋がりを築いてきた人との間に溝ができる、あるいは信頼関係が無くなる、また自分へのごまかしが効かなくなる。
相手との関係が誠実なものであればあるほど、表面的な取り繕いやごまかしは
傷を深め、その傷の故に、その関係を一度清算したいという思いはどんな人の中にもある、むしろ健全な感情なのだと思う。

しかし、その清算は痛みを伴う。それ故、そんな痛みやリスクを負うくらいであれば、がまんしよう、あるいはそのことで傷つかないように心の中では相手を閉め出してしまい、表面なにごともないように振る舞おうという選択をする場合が多い。日本人の場合、欧米の人間に比べるとかなりこの傾向が強いのではないだろうか。その人間と対立することを避け、がまんしようとする。しかし、このことこそ、自分にも相手にとっても不誠実だという気がする。拒否と対立とは違う。きっぱりと対立してもそこに愛はなくならない。むしろ、積極的に愛することに近いのだと思う。

明日は決断をしなければならない。
この決断のことで、昨日からずっと心穏やかではない。その決断が正しいものなのか、それともエゴから起こったものなのか、揺れ動きがある。
「神よ、この時私たちと共にいて下さい。私たちの選択があなたのみこころにかなうものであるように。」と夜、眠りにつくまで祈りを繰り返していた。


たりたくみ |MAILHomePage

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