たりたの日記
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今日はAも私も一歩も外に出ずに、HPつくりをしていた。 絵などうまくもないのに、自分の描いた絵を使ってみようとあれこれやってみた。(描いたものをスキャナーに取り込んで、処理するのはあくまでA。私はとことんアナログ。)
久し振りに画用紙にお絵書きをする。A は私が描いているのを見て、ほんとに子ども心を失っていない人だねとか、私の絵は子どもしか描けない絵だとか、誉めているとも、呆れているともとれるコメントをくれる。
押し入れの奥から20年ほども使っていなかったパステルを取り出した。 そのパステルで、下絵も描かないまま、手が動くにまかせて描く。偶然にできる線や色の重なりが好きだ。そういえば、この発色の美しいドイツかどこかのパステルは父からくすねたものだった。 父はこんな私の描き方を見て、いつも雑だと文句をつけた。もう大人になってのことだったが、実家に帰っていてプリントゴッコでクリスマスカードを作ったが、父がそばにいるとあれこれうるさくいわれそうなので、いない間にイラストを描き、さっさと印刷まですませてしまった。一枚は手作り絵葉書コンクールに出そうと残しているのを父に見つかり、コンクールに出すのなら、もっと丁寧に作れといわれたが、そんなの知ったことではない。もう大人ですからと無視した。その結果、この手作り絵葉書がコンクールの一般の部で最優秀賞をいただいた。展示会場に行くとプロのデザイナーの作品の中に混じって、私のクリスマスキャロルを歌っている子ども達をデザインしたものは、少しも洗練されておらず、まるで子どもが描いた絵のようだった。どうしてこんなのが最優秀なんだろうと納得がいかなかったが、独特だということはいえたかも知れない。 絵を描きながらそんなことを思い出した。 もう20年近くも前のことである。
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