たりたの日記
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2001年07月10日(火) 2歳児、3歳児のクラス

今日(7月11日)のクラスは何だか調子よかった。
「幼児とお母さんのための英語クラス」2時からのクラスはまだ幼稚園に通っていない子たちのクラス、2歳児、3歳児が中心のクラスだ。
去年の4月から始めた子もいれば、去年の10月に始めた子もいる。
始めたころはクラスに参加するというよりはお母さんのクラスにくっついて来ているという具合で、参加している自覚もないが、自己主張もしないという扱いやすい時期だったが、この4月くらいから、どの子もそれぞれに自我が芽生えてきたのか、自己を主張し始めた。ところが協力とか和するとかいう感覚はまだ育っていないわけだから、7人の幼児がてんでばらばらの動きをするようになる。「アメがなめた〜い」と主張をし続ける子、自分の触りたいもの、見たいものにひたすら集中し、こちらにそっぽむいている子、殻がやぶれずに、うんともすんとも口から音を出せない子、気分がハイになってしまって、はしゃぎまわる子と, それぞれがまるで違うのだ。あの手この手で、あきさせないように考えてはみるのだが、なかなかまとまりのある活動の場面が作れなかった。泣き声、叫び声、の中でも、クラスは続行する。でも、このクラスの主旨はマザーグースなどの歌遊びをお母さんに覚えてもらって日常の育児に取り入れてもらったり、英語の絵本の読み聞かせをするなかで、異文化や異なる言語への感覚を育てていこうというものであるから、お母さん方にお伝えできればまずよいと考え、子供達へはあくまで自然な参加に任せてきた。時期がこなければ、興味も持てないからである。

ところが今日のクラスはまるで、その時期がどの子にも一斉に来たような感があった。まず、手を繋いでまるくなることができるのである。歌ったり、アクションをしながら何度もまわりながら、とちゅうでぷいと外れる子や、やだーといって参加しない子がでてこなかった。エリック カールの絵本「ちゃいろいくまさん何をみた」(翻訳本のタイトルはこうではなかったかも知れないが)の読みきかせも、きちんと座って絵本を見ていたし”Brown bear brown bear what do you see?”の繰り返しもそれなりに口を開いてフレーズをいっしょにコールした。その次の紙に自分のTシャツをデザインする活動も、英語を使って欲しい鉛筆を借りにきたり、指示にしたがって、円や三角形を描いたりするのもやろうという姿勢が持続していた。てんでばらばらに自己主張していた時期から、その場の空気に従おう、いっしょに何かに心をむけようという気持ちが育ってきたのだろうか。この時期の子ども達の成長は毎週毎週目を見張るものがある。人間が形成されていく過程がよく見える。自分の子どもを育てるこの時期はとても、成長の過程を眺めたり、楽しんだりというゆとりがなかったが、今は週ごと変化していく子ども達の成長をゆったりした気持ちで見ていることができる。それにしてもこの時期の子どもたちはほんとにおもしろい。


たりたくみ |MAILHomePage

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