たりたの日記
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家族は出払った。 洗濯機を回し、ゴミを出す。 2人の隣人に朝の御挨拶をしたら そのまま庭へ行き、しゃがみこんで花をながめ 水をやる。 カラーの葉はジャングルのように広がり その中から、今年3つめの花が巻物にように ひっそりと伸びてきた。 これからゆっくり開いていくのだ。 良い頃になったら、うやうやしく切り取り ガラスの花瓶にさすと決めている。
朝ごはんはカスピ海のヨーグルトとバナナ エクアドルからの。 リッツクラッカーとスキッピーのピーナツバター ピーナッツの固まりが入っているもの。 コーヒーとたっぷりのミルクは ディディが焼いたマグカップに。 これを ディディカップと呼んでいる。
大きくて重くゆったりしたカップは 彼女そのままで 朝ごとにディディを思い出す。 彼女の朝ごはんはオートミール 味噌とか梅干しを入れて。 ヒッピーのなごりをとどめる彼女は 味噌にも、梅干しにも、ノスタルジーを混ぜている。 彼女はオリエンタルフードを ビレッジの自然食品店に買いに行っていた。
ヨーグルトにブルーベリーのジャムを入れる。 くろっぽいジャムが白いヨーグルトの中でほどけて 鮮やかなブルーが広がる。 煮詰められた実が命を吹き返すようだ。 初めて見るジャムのラベル、ドイツで作られている。 遠い国のブルーベリー畑、ジャムを作る工場。 きのう、輸入食品のディスカウントショップに買い出しに行った。 クラッカーにピーナツバターとジャムをはさんで口に入れる。 わたしも思いでを混ぜて食べている。 味噌入りオートミールよりおいしいとディディに言いたい。
月曜日の朝、今日は夏日になるらしい。
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