たりたの日記
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今日は久し振りに餃子を作った。ここしばらく作らなかったのはこのところ夫婦喧嘩しなかったからかもしれない。我々はひとたび喧嘩モードに入ると、例え喧嘩する理由など見当たらなくても、何日も口をきかなかったり、顔もみなかったりする。もう面倒くさいし、子どもの手前もあるし、早く日常に戻したいと思うのだがなかなかきっかけが掴めない。謝るのはしゃく、あちらもぜったい譲らない。こういうところはお互い気があう。 そこで餃子の登場となる。私の手作り餃子は美味しいらしい。また餃子の好きな夫は匂いが鼻に入った以上は、食べないでいることはできない。それに餃子は手間ひまかかるんである。ひとつづつ包むなんて、腹立ち紛れにできる料理でないことは夫も知っている。餃子を作るというのはもう仲直りしたいという私のサインでもあるわけだ。で、60個もの餃子を作って、細心の注意を払っていかにもおいしそうな焦げ目を付け大きな皿に山と盛る。夫は無言のまま一走りして我々にビール、子どもたちにコーラなどを買ってきたりする。みんなでたらふく食べてかつ飲んでお腹がいっぱいになるころ仲直りも成立するというわけである。
餃子を包んでいる私の側で下の息子が言った。 「おかあさんたち喧嘩してたの?」 「そんなことないよ。」と母は答える。 ほんとよ、ほんとに喧嘩はしていないのよ、今回ばかりは。
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