たりたの日記
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わたしは彼女のことをたくさん知ってしまって 彼女の想いはわたしの想いのようでもあり ただの読者なのに、私は彼女と一心同体でいた
彼女のことを愛する詩人が書いた詩を読む 詩人の誉め歌はわたしが語った言葉のようで親しく 詩人の告白は私に捧げられた言葉のようで 赤くなる
詩人ったらあんなに気取り屋だったのに 鎧も服もみんなぬいで はだかんぼうの少年になって立っている
愛することの喜びは まっさらの生まれたて 痛々しいほどで泣けてくる
ただの読者なのに この近さといったらなんだろう わたし、彼女と詩人の両方と一心同体になる
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