たりたの日記
DiaryINDEXpastwill


2001年05月27日(日) 読者

わたしは彼女のことをたくさん知ってしまって
彼女の想いはわたしの想いのようでもあり
ただの読者なのに、私は彼女と一心同体でいた

彼女のことを愛する詩人が書いた詩を読む
詩人の誉め歌はわたしが語った言葉のようで親しく
詩人の告白は私に捧げられた言葉のようで 赤くなる

詩人ったらあんなに気取り屋だったのに
鎧も服もみんなぬいで
はだかんぼうの少年になって立っている

愛することの喜びは
まっさらの生まれたて
痛々しいほどで泣けてくる

ただの読者なのに
この近さといったらなんだろう
わたし、彼女と詩人の両方と一心同体になる









たりたくみ |MAILHomePage

My追加