たりたの日記
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2001年05月20日(日) |
父のこと、義父のこと |
時間があれば油絵を 描いていた教育パパのわたしの父親はアルツハイマーのために、病院に入って2年になる。もう絵は少しも描けないし、わたしの名前も顔も分からない。それでも、ハーモニカは上手に吹く。今が何月かも分からないはずなのに、不思議なように、季節にあった歌を吹くという。 中学校の数学教師で、水泳部の顧問、息子も孫も真似できないほどに美しく泳いでいた義父も入院した。他にも、いろいろ気になる場所があるらしい。健康で病気知らずに生きてきただけに長い入院はこたえているに違いない。 娘も息子も遠くで暮すということがこれほどの親不孝になるとは若い頃には考えてもみなかった。かといって、彼も私も、生まれた町を出たかったし、それが必要であった。 母も義母も、電話では心配させまいという健気さと、心細さとがが同時に伝わる。何もできない。夏には行くから、、、。 一日に何度もカレンダーを覗く。何度覗いても6月はこれからで7月がまるまるその後に続いている。
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