たりたの日記
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2001年05月03日(木) バトル

朝から雨、連れと映画に行くこととなる。
近くに8つシアターのくっついた大型映画館ができたというのにまだ行ってなかった。果たしてそれはアメリカの郊外にある大型映画館とすっかり同じかっこうで、匂いまで同じなものだから、そこがアメリカになってしまう。不思議なことに気分まで開放的になり、そのころの自分にさっとすりかわる。
見た映画は「ザ メキシカン」でのっけからカップルがまくしたてるシーン。
ジュリア・ロバーツとブラッド・ピットの言いたい放題とオーバーリアクションの喧嘩はスカッと胸がすく。アメリカってけんかに向くなあ、やっぱり。
帰国してしばらくけんかだけは英語でやっていた息子達を思い出した。
子供だけでもないな、日ごろはしとやかな(?)私があの当時やけにけんかぱやかった。ニューヨークの空港の税関で子供の竹馬をめぐって4,5人のいかついアメリカ人の男達を相手に張り合った。規則で青竹は植物とみなし持ち込めないというのは承知しながらも、すごすご引き下がるわけにはいかないという気になった。
結局竹馬は没収となったが、わたしはおもいっきり自己主張したことでかなり晴れ晴れとした気分でアメリカでの生活の一ページ目を開いたのだった。
忍耐を強要される文化の中にあってはスカッとしたバトルは望めない。相手も傷つけ自分も傷を負ったりする。関係はこじれにこじれる。やるまでもなく行く先は見えるもの。
で、時々、夢の中で、わたしはまくし立てている。ビシバシと言葉で敵をやっつけている。こういうバトル実際にやりたいもんだ。


たりたくみ |MAILHomePage

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