たりたの日記
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5年ぶりにオーストリア人の Wに会う。 彼女はオーストラリアの公立小学校で子どもたちに日本語を教えている。 5年前、この町の高校で1年間の交換教師として英語を教えていた。 たまたま、彼女が私の行っている教会に来たことがきっかけで話すようになった。私はその年、ちょうど子ども会の役員をやっていたので、彼女を招いて、子供達にオーストラリアの紹介をしてもらったり、また、カルタ取り大会に招いたりし、もともと小学校で教えている彼女にとって日本の子供達や子供会に触れるのは興味深いことだった。 彼女は私が日本の子どもたちに英語を教えることとちょうど反対のことをやっているわけで、私たちはたいていクラスのことや外国語教育のことを話した。日本の民話をもとにした絵本や、わらべうたなどを彼女に伝え、彼女の方からはどうやって日本語を教えているのかということを興味深く聞いた。彼女が作った、日本語を教えるための歌がたくさんの学校で歌われるようになった話しなど、おもわずうなってしまう。 教育への情熱もさることながら、彼女の勉強する姿勢がとても好きだ。あの頃は通信教育でオーストラリアの 大学の修士課程を受講していたが、これから、博士課程を取るつもりだという。でも子供達を教えることをやめたくはないから管理職には着きたくないらしい。 それにしても、現役の教師が博士課程の勉強ができたり、今回のように、代用教員をたてて、3週間の休暇が取れるというのはなんと恵まれていることだろう。こういう点では日本はずいぶん遅れをとっていると思う。 話しを聞いていると、オーストラリアに行きたくなった。そこで子供達がどのようにに本語を学んでいるのか見てみたい。学校にきて彼女のクラスを手伝えるならなおのことおもしろそうだ。
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