サーモンピンク・フラミンゴ
INDEX|前|次
2003年04月15日(火) |
「守ってあげたい」という気持ち |
そーゆーどんはーふとぅ ぅおーり ぅおーり まもーおってー あげーたいー
と、ユーミンの「守ってあげたい」を口ずさみつつ始めてみましたじょりぃです。こんばんは。 若い方はご存じないかもしれませんねこの曲。 いい曲ですよ。たぶん。よく覚えてないんですが。
で、守ってあげたいタイプについて。
フツウ「守ってあげたい」というと、頼りなくて、ドジでマヌケでのろまな亀でスチュワーデスになりたくて・・・失礼しました。 30代中盤以降の方しか知らなそうな、かの有名な大栄ドラマ「スチュワーデス物語」の堀ちえみの描写に走ってしまいました。
まあ、頼りなくて、ちょっとそそっかしいところもあったりして、きゃわいい女の子っぽさがあって、「自分がついてないと心配でしょうがない」としょっちゅう本人にもそのことを伝えてしまいがちな、そんなタイプがセオリーでしょうか。 本人も恋人に「あたし、○○がいてくれないと〜」みたいに甘えてくださる、みたいな。
このタイプと「こいつには俺がついてないと」的な人がつきあうと、もはや怖いものなしの最強カップルのできあがりでございます。 われなべにとじぶた。必要対必要の、文句なしという感じです。
カップルサイト(しかもつきあい始め)の運営者に多い組み合わせ、と当社調べでは出ております。 お互いを褒め称えあっているような、眩しすぎる関係。 それはもう、「白い魔法使い」に変化したガンダルフのような眩しさでございます。 (また見てない人にはまったくわからない例えをワタシは・・・。「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」より引用いたしました。へい)
そう、この手のタイプはうまくいくのです。 お互いの独占欲が強すぎるゆえの破局、というリスクなんかも背負っていたりしますが。(当社調べ)
ワタシもどちらかというと、「自分が守らなきゃ!」と気負ってしまうタイプであります。 へたれはへたれなりに、過剰な責任感なんかもあったりするわけです。
しかし、ワタシの「守ってあげたい」タイプというのがですね。
強い女性なんです。
正確に言うと「強い」というより、「強くありたい」と思っている意地っ張りな人を見ると、守ってあげたくなってしまうんですね。 「アタシ、一人で大丈夫だから。ぷいっ」というタイプ。
空回りしそうでしょ? するんです。
なんていうかですね。 涼しい顔で「なんでも一人でできちゃうの。さらーっ」というタイプとは違って、「できないかもしれないけど、いいの!アタシは大丈夫なの!」といきがっちゃうタイプというんですかね。 「できな〜い」と甘えられるよりも、かえって放っとけなくなっちゃうんです。 でもこういう人に「ほら、手ェ貸してやるから」とかうかつに助け船出してしまうとですね、「きい!」となるんですわ。 「ほっといてよ」みたいな。「あたしがいつじょりぃにそんなこと頼んだ?」みたいな。 こんなタイプに「強がるなよ」とか「素直になりなよ」なんて言っちゃあいけません。 火に油です。 そのへんがわからなくてですね、昔は苦労いたしました。 何度きょんとも大喧嘩したことか。 こちらとしましては「助けようと思ってるのに・・」という感じですから「余計なことするなっ」的なことを言われるとやはりカチンと来てバトルになる、ということを何度も繰り返してですね。
学習しました。
では、そういう相手にはどう対処したら良いのか?
答:相手が助けを求めたときはいつでも助けられる心の準備をしつつ、ひたすらジャマにならない(心の)距離で見守り、そわそわハラハラドキドキしまくる。
これです。 けっこう苦行です。 でもこんなタイプが好きなワタシは、おそらくM的性質なのでしょう。
ナナもこんなタイプでして。 この人は悩みごとに対して辛抱たまらなくなると、夜中だろうが朝だろうが電話してくるんですが、そういうときでもきっちりと意地を張っているんですね。 困ったときだけ電話かけてくるようなヤツですが、それでも「あたし、じょりぃがいてくれないと・・・」的なことはほっとんど言ってくれません。
でも、たまに言うんですよ。
きょんもそうです。 基本的には彼女は「誰も頼らずひとりでしっかり生きていける」人なんですね。 でも、たまに「じょりぃがいてくれなかったら自分はどうなってしまうんだろう」的なことを言ってくれるのです。
このへんが醍醐味でして。
こう、「あたしは一人でも平気だもんっ」と強がっている人が、自分を実は非常に頼りにして特別扱いしてくれるヨロコビ。 いいですね。 という、ほとんど自己満足の世界なんですが。
そう、結局のところ「守ってあげたい」なんて、しょせん自己満足の世界でしかないんですね。 そのへんをきちんと自覚している必要があると思うのでございます。 特に「守ってあげたい」と思いがちな人というのは、「相手のことを思っているからそう思うんだ」という幻想を抱きがちなのではないかと。 そうじゃないんです。 自分のためなんです。 そして「守ってあげたい」と思っている相手にそう思わせてもらっていることで、自分のプライドやら「こうありたい」とう願望を満たしてもらい、自分もまた「かくありたしという幻想が崩れるという事態」から守ってもらっていると。
みなさんそんなこと、とっくにわかってましたかそうですか。 失礼いたしました。
エラそうに述べて参りましたが、意外にワタシ自信が「放っておけない」「守ってあげたい」というタイプだったりします。 こう書くとたいへん聞こえがいいですが、要は「もう、ホントにしっかりしてよ!」と、周りじゅうみんなが「おかあさん」と化してしまうような情けなさでございます。 「放っておけない」というよりは「放っておくとさらに面倒なことになりそうだからしょーがない」、「守ってあげたい」というよりは「ここで世話しといてやらないとさらに(以下略)」という感じですねきっと。 もう、ホントにしっかりしてほしいですね自分事ながら。いい年なんだし。
結局のところ、「おまえごときが『守る』というテーマについて語るんじゃねえ」という、情けないオチでございます。 あらら。
|