I create you to control me
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先日この日記でお知らせしたが、荒川さんと松本さんが企画してくださったWS「私のフィールドワーク:転がり続ける渦中からのながめ」に出席。
昔から学外で知りあいであったお2人が、いまや名大のメンバーとなっている。そして、かつて名大メンバーであった僕が、学外者となっていて招かれるというのは、なんだか不思議な感覚である。
大倉さん、松本さん、そして僕の若手3人が、これまでの自分がおこなってきたフィールドワークの歴史について語り、それをもとにして会場の問題意識を共有しながら議論するというかたちでWSは進行した。はじめは、こんな長丁場、しかもこんなマニアックな話題についてきてくれる人等いるのだろうかと思ったものだが、以外と多くの人が足をはこんでくださったし、いずれもが重要な問題意識をおもちだったことが印象に残った。
フィールドにおける距離のとり方についての問題意識は多かった。フィールドで誰が、どのように自分に接触してくるのか、その結果として自分は何ものとして扱われるのかといったことは、フィールドに入る際の苦労というだけではなくて、そのフィールドについて私たちが知るための重要な手がかりを示してくれると思う。
自分にとって都合が悪い立場なのか、よい立場なのかというのは確かにあるけれど、都合のよい立場だったらそれでOKということにはならない。順調にデータをとれてしまう関係性というのも、それはそれで問題なのだ。
まあ、そんなことはとにかく、昔からお互いに存在を知ってはいたけど、同じ場で議論したことのない大倉さんらと十分に話せたのは、自分にとってはとても楽しい時間であった。6時間という長丁場、とにかく長く議論したいという松本さんにひきづられてWSに参加したけれど、やってみると意外に時間ははやくすぎた。また、いつか、こんな会をひらいてみてもよいかもしれないですね。
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hideaki
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