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2004年04月23日(金) シャジョウアラシ

車場あらしにあった。

非常勤にいこうと車にのろうとすると、カギが空いている。しかも中はあらされた模様。「うわーーー(ーー;)」と思ったが午後から非常勤なのでともかくいかねばならぬ。

こういう時、人間、どう動いてよいかわからないもんだ。


とりあえず、警察に届けたら、ここに指紋の採取とかしにきて、事情聴取されて、場合によっては「車をこのまま動かさないでください」とか言われて、非常勤に遅刻してしまうかもしれない。

幸い被害はそんなにない(こともないのだが)。第一、子どものころ泥棒が家にはいった経験から、とられたものが戻ってきそうもないことはよくわかっている。

しかし、このままほおっておいてもよいものか。いや、やっぱり届けはだしたほうがいいんだよな、などと頭がぐるぐるしてしまった(その時電話をかけて御迷惑をおかけした人、わけわからなくてごめんなさい)。

非常勤がおわると、いそいでとってかえして警察にいった。

被害届なんてはじめてである。受付の人にきいたら「では、刑事1課に」といわれる。刑事1課なんてドラマでしかきいたことないけど、本当にあるんだーと思ってなんだか変なところでドキドキしてしまう。

しかも、「では、こちらにどうぞ」といって通されたのはいわゆる取り調べ室であった。そして、供述し、それを担当の人が書類にしていく。高木光太郎先生がいうように、日本の供述調書はなんだかへんだ。だって僕は刑事さんと

ケ「で、これは〜だったんですか?」
僕「いや、えーと、なんていうのかな、これがこれで」
ケ「あ、じゃあ、こっちのほう」
僕「はい。あ。いや、そうじゃなくて」
ケ「えー、うん?」


みたいな錯綜したインタラクションをしているのに、出来上がった供述調書はというと、

「私は、午前○時ごろ、自宅の駐車場で車にのろうとしたところ、カギがこわされており、〜していたので、そこで点検したところ〜が盗まれていることがわかりました」

といった理路整然とした、一点のよどみもない文章になっている。僕のあたふたぶりと、「こういう感じの」「えー、こおーうなって」といったジャスチャーばっかりの会話はそこにはない。こういうふうにして、人の話はあるフォーマットにしたがって理解されていくのだなと、被害はそっちのけで変に感心したのであった。

しかし、まったくもって腹がたつ。
車の修理代は思ったよりもやすくてホッとしたのだが・・・・。

ところで、とられた品物はそんなになかったのだが、その被害総額を算定するとき、「中古屋に売った時の相場でお答えください」といわれ、二足三文で評価されたのはけっこうな衝撃だった。

そうか、・・・・・そうなのか。





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