I create you to control me
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車場あらしにあった。
非常勤にいこうと車にのろうとすると、カギが空いている。しかも中はあらされた模様。「うわーーー(ーー;)」と思ったが午後から非常勤なのでともかくいかねばならぬ。
こういう時、人間、どう動いてよいかわからないもんだ。
とりあえず、警察に届けたら、ここに指紋の採取とかしにきて、事情聴取されて、場合によっては「車をこのまま動かさないでください」とか言われて、非常勤に遅刻してしまうかもしれない。
幸い被害はそんなにない(こともないのだが)。第一、子どものころ泥棒が家にはいった経験から、とられたものが戻ってきそうもないことはよくわかっている。
しかし、このままほおっておいてもよいものか。いや、やっぱり届けはだしたほうがいいんだよな、などと頭がぐるぐるしてしまった(その時電話をかけて御迷惑をおかけした人、わけわからなくてごめんなさい)。
非常勤がおわると、いそいでとってかえして警察にいった。
被害届なんてはじめてである。受付の人にきいたら「では、刑事1課に」といわれる。刑事1課なんてドラマでしかきいたことないけど、本当にあるんだーと思ってなんだか変なところでドキドキしてしまう。
しかも、「では、こちらにどうぞ」といって通されたのはいわゆる取り調べ室であった。そして、供述し、それを担当の人が書類にしていく。高木光太郎先生がいうように、日本の供述調書はなんだかへんだ。だって僕は刑事さんと
ケ「で、これは〜だったんですか?」 僕「いや、えーと、なんていうのかな、これがこれで」 ケ「あ、じゃあ、こっちのほう」 僕「はい。あ。いや、そうじゃなくて」 ケ「えー、うん?」
みたいな錯綜したインタラクションをしているのに、出来上がった供述調書はというと、
「私は、午前○時ごろ、自宅の駐車場で車にのろうとしたところ、カギがこわされており、〜していたので、そこで点検したところ〜が盗まれていることがわかりました」
といった理路整然とした、一点のよどみもない文章になっている。僕のあたふたぶりと、「こういう感じの」「えー、こおーうなって」といったジャスチャーばっかりの会話はそこにはない。こういうふうにして、人の話はあるフォーマットにしたがって理解されていくのだなと、被害はそっちのけで変に感心したのであった。
しかし、まったくもって腹がたつ。 車の修理代は思ったよりもやすくてホッとしたのだが・・・・。
ところで、とられた品物はそんなになかったのだが、その被害総額を算定するとき、「中古屋に売った時の相場でお答えください」といわれ、二足三文で評価されたのはけっこうな衝撃だった。
そうか、・・・・・そうなのか。
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hideaki
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