徒然ハトニッキ
(映画編)

はとの不定期映画鑑賞日記。

2001年07月10日(火) カラビニエ


監督 ジャン=リュック・ゴダール
出演 マリーノ・マゼ、アルベール・ジュロス、ジュヌヴィエーヴ・ガレア、カトリーヌ・リベイロ

シネ・アミューズにて

何故にゴダールのリバイバル上映はレイトショーなんだよ。
普通に昼間観ても眠くなるっちゅーの!
(んなら観に行くなよー!というツッコミはやめて下さい)

レイトだし、モノクロだし、戦争物だし、そしてゴダールだし・・・
今回は間違いなく寝ちまうであろう・・・と覚悟していたのだが
イェーイ!寝ませんでしたっ!!
(でもガム4枚噛んだけどね)

いや結構面白かったのよ。
はと的には今まで観たゴダール作品の中では2番目くらいに面白かったよ。
ちなみに一番は「気狂いピエロ」(あくまで『はと的に』よ)
観てる途中で笑ったゴダール作品ってこれぐらいのもんだろ、多分。

無知な人間は笑えるよな。愚かしい。
主要人物がみんなオバカ。

歴史的に戦争を振り返った時に人は
「何故こんな愚かな出来事が行われてきたのか?
 二度とこのようなことはおこしてはならない」とか考えるけどさ
昔は(今もか?)戦争に参加する一般庶民レベルでいうと
まぁ戦争に参加する動機なんてもんは
ユリシーズとミケランジェロの二人と変わらないようなものだったんだろうね。
だって「戦争」が何であるかなんてわかんないんだもん。

大義名分をとっぱらった戦争映画としてとても面白かった。
唯一シリアスな気持ちになったのは美少女兵士が銃殺される場面。

でもモノクロって怖いよね。
死体がいっぱい出てくるけど色がないからあんまり気持ち悪くないのね。

ちょっとゴダール作品としては異質なんだけど
お約束なのは「アンナ・カリーナ的美少女」出演。
ゴダールって女の趣味がわかりやすいよねぇー。
今回は妹ヴィーナス役のジュヌヴィエーヴ・ガレア。かわいい。ブーツなんて履いちゃって。
エマニュエル・ベアールのお母さんだって!
言われてみれば似てるカモ。タイプは違うけどね。

ミケランジェロ役のアルベール・ジュロスは誰かに似てる気がする。誰だ?
しかもコイツ本業は数学者だと。いい演技してるじゃねえか。


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