監督 ジャン・リュック・ゴダール 出演 アンナ・カリーナ/サミー・フレイ/クロード・ブラッスール
銀座テアトルシネマにて
かのタランティーノも愛する伝説のゴダール映画。
写真や予告のイメージから勝手に"ラブリーでお洒落な恋愛映画"なのだろうと 思ってた。ある意味正解かもしんないけど違った。 タラちゃんが好きなのも頷けるクセの強い映画だった。
他の代表的なゴダール作品に比べて「物語が解りやすい」けど それが返って不気味な感じをかもし出してはいないか? アンナ・カリーナで中和されてるって感じ。 もしオディール役が大竹しのぶだったらと考えると このお話の不気味さがわかるでしょ?
アンナはゴダール作品の中では一番これがかわいい。 オードリーやらBBやらジェーン・バーキンやらの ブームは度々起こるのにアンナ・ムーブメントって何故おこらないのだ? 起こらなくてもいいけど。
それからフランス映画を観てていつも思うのは フランスでは何故不細工な男のほうがモテモテなんでしょうか? アンチ面喰いの私が疑問にするのもなんなんだが。 でも例外的にこの作品では最後はハンサムなサミー・フレイが勝者だね。
ルグランの音楽がとてもよいです。 音楽といえばゴダールの音楽の使い方は大変好きなので いつかサントラを揃えたいと思ってるんだけど あんまり見当たらないのだよ。
ゴダールの作品は一般的に難解って言われてるけど 色使い、音楽、ファッション、カメラワーク、編集なんかに注目すると 楽しめるんだよ。別に物語を解ろうとしたり現実的であろうとしたり する必要なんてないんだよ。 映画の見方はひとつじゃないのです。
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