あおい世界
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| 2025年03月19日(水) |
本■すみれ荘と美しい庭。 |
凪良ゆうさんの作品を二つ。 まずは 『すみれ荘ファミリア』。 すみれ荘という下宿の管理人をしている一悟。 気心知れた入居者たちと過ごしていた最中、 芥と名乗る小説家の男が、 一悟の自転車にぶつかりにきたことで怪我をし、 生活がままならないからとすみれ荘に引越ししてくる。 その芥の正体が少しずつ明かされていき、 他の入居者たちの秘密などが露呈していく、 そんな人間関係を柔らかい言葉で紡いでいきます。 殺人未遂、殺人、虐待とか放火など身に詰まる背景がありつつ、 一悟の平和的なのほほんとした雰囲気が、 全てを救っているように思えて、読みやすかったです。
次は 『わたしの美しい庭』。 元妻の再婚相手との間に生まれた少女百音を引き取る統理。 近くに住む同性愛者の路有が頻繁に訪れ、三人でご飯を食べます。 統理たちが住むマンションの屋上には、 悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるという神社があり、 統理が管理をしていて、そこは素敵なお庭になっています。 その神社を目当てにやってくる人たちと、 ちょっと変わった関係で生活をしている統理たちとの話。 こちらも物言いが優しくて読みやすかった。
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