あおい世界
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2024年11月07日(木) |
本■しくじりと夜果つる。 |
吉沢亮さん主演の映画、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』 を観て、 原作者である五十嵐大さんが宮城県の方と知り、 興味が湧き、エッセイ本を借りてみました。 『しくじり家族』 は五十嵐さんの家族の話。 両親が聴覚障害のため、 五十嵐さんは自然に世間との橋渡しをすることになっていたり、 元ヤクザという祖父と、宗教にのめり込む祖母と、母親の姉二人。 普通の青年でいたいと思うあまり、東京へと離れたものの、 祖父が危篤になったことで呼び戻されます。 映画の内容と被っている部分もあり、 エッセイ本を出すには勇気が必要だったのではと思ったりしました。 複雑な境遇でも両親の愛情を素直に受け入れられるようになった作者。 聴覚障害者、その家族の在り方が少し世に広められたと思います。 あたし自身、全然分からないことばかりなので、 ほんのちょっぴりだけ、理解できそうな気がします。
恩田陸さんの 『夜果つるところ』。 以前読んだ 『鈍色幻視行』 の核となる小説でしたが、 よく分からないまま、答え合わせもできませんでした。 遊廓「墜月荘」で暮らす「私」という主人公には、 日がな鳥籠を眺める産みの母・和江、 身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子、 無表情で帳場に立つ名義上の母・文子という3人の母がいます。 なぜそういう状況になったのか、遊廓「墜月荘」から出ることもなく、 隠されるように育てられた「私」が、 最後に自分の正体、なぜそういう環境下に置かれたのかを知るという話。 相変わらず複雑怪奇な内容はあたしにはちょっと難しかったかな。
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