あおい世界
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恩田陸さんの 『黒と茶の幻想 上・下』。 大学生の時に同級生だった利枝子、節子、蒔夫、彰彦の4人で、 ある島へ旅行に行く中で、それぞれが過去を振り返り、 自問自答し、それぞれの謎を解き明かそうとします。 上巻では利枝子と彰彦が、下巻では蒔夫と節子が語り手になります。
40代になった彼らは同級生という形だけではなく、 利枝子と蒔夫が付き合っていたことがあったり、 彰彦の姉が絡んできたり、 共通の友人である梶原憂理を回顧したりしながら、 数日間、山登りをしながら過ごします。 憂理とは理瀬シリーズに出てくる理瀬の友人。 完璧な続編ではありませんが、何かしらで繋がっています。
日常から離れ、太古の杉や伝説の桜の木を目指し、 島と森の懐で誤魔化したり、正直になったり、 自分を見つめる中で何かを探す中で成長し合う友情の物語、 なのかな。 このタイトルの意味は分からないままでした。 恩田さんの作品はそういうのが多いですね。
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