あおい世界
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予約本の順番を待つ間、図書館の棚からチョイス。 綿矢りささんの 『オーラの発表会』。 綿矢さんの作品を読むのは5冊目ですが、 若者向けだったことを忘れて読み始めました。 主人公はちょっと個性的な大学1年生。 両親、友人、異性に対して、 少しずつ変化していく様が描かれていました。 『インストール』 や 『蹴りたい背中』 の印象が強くて、 若い作家が若者向けに書くというイメージがありますが、 綿矢さんはもう39歳になられたんですね。 そろそろ大人の視点で描かれた作品も読んでみたい。
櫛木理宇さんの 『死刑にいたる病』 は、 昨年、映画化された作品の原作本。 もっと奥深く知りたくなり原作を読むことにしましたが、 死刑囚を演じる阿部サダヲと、 彼に事件の究明を頼まれる大学生を演じる岡田健史。 二人を思い浮かべながら読み進められました。 猟奇的連続殺人犯が、周囲の人の上の上を、 先の先を行く思考回路に末恐ろしくなりました。 それは死刑囚となり収監されていながらも、 外にいる何人もの人たちを操るカリスマ性。 現実に居てほしくないと強く思います。
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