あおい世界
DiaryINDEX|past|will
予約していた石沢麻依さんの 『貝に続く場所にて』。 デビュー作で芥川賞を受賞した作品だそうです。 石沢さんは仙台出身で、 現在はドイツで暮らしているようです。 9年前に東日本大震災を経験し、 その時に行方不明になった友人と再会するという物語。 生者なのか死者なのか、 当時の混乱と現在の状況を織り交ぜながら、 語られていました。 じっくり文字を追って行かないと難しかった。 でも震災の場面は、胸が締め付けられる思いがして、 切なくもなりました。
モンゴメリーによるアンのシリーズ5作目は 『アンの幸福』。 ギルバートとの想いが通じ合ったものの、 アンは高校の校長として赴任し、ギルバートは医学生として、 遠距離恋愛をしていた3年間。 そんな二人を繋げるアンの長い長い手紙。 正直、毎回こんなに長い手紙を受け取る男性は、 どんな気持ちになるのだろうと思いますが、 当時はネットもメールもなく、電話もない(のかな)、 手紙だけが唯一の交流手段だったので、 文章に長けていて、すべてを好きな人に伝えたいという、 アンを思えば、当然のことなのかもしれませんね。 そんなアンを取り巻く人たちとの交流は、 アンの魅力が最大限に発揮され、 ネガティブな人がポジティブに変わったり、 気まずい関係の人たちを仲良くさせたり、 あと一歩踏み込みない人へ勇気をもたらせたりと、 周囲に得ばかりを生み出していました。
検索WORD = 本■
|