あおい世界
DiaryINDEX|past|will
2021年03月08日(月) |
本■妖(あやかし)とそれだけ。 |
予約していた誉田哲也さんの 『妖(あやかし)の掟』。 簡単に言うと闇神(やがみ)と呼ばれる吸血鬼の話でした。 現代の都会に紛れ込んで生活している男女の闇神は、 日光に弱かったり、戸籍がなかったりで、 不便な生活をしていましたが、 ひょうなことから圭一という人間と信頼関係を築くことになります。 生き方として、人血が必要ではありますが、 心根は真っ直ぐな闇神は、無暗に人を殺したりはしません。 強靭な身体を武器に、圭一の役に立とうとします。 しかしその二人以外にも闇神は存在していて、 ひっそりと暮らしているその闇神の掟によって一波乱起こります。 これは17年前に出された 『妖(あやかし)の華』 の続編なので、 近々そちらも読むつもりです。 吸血鬼の話ではありますが、人情味あふれる内容で、 読み応えがありました。
次にまた宮下奈都さんの作品 『たった、それだけ』。 ある男性を中心に不倫相手、妻、娘などを主役にした6話。 一見長編小説のようで、それぞれ短編集になっているところが、 面白い構成です。 たった、それだけの一言が言えたら、とか、 たった、それだけのことができたら、とか、 人生にはちょっとしたことがきっかけで、 良い方にも悪い方にも転がります。 そんなちょっとしたことを感じさせる内容でした。
検索WORD = 本■
|