あおい世界
DiaryINDEX|past|will
2020年09月16日(水) |
本■ねむりとパン屋。 |
予約本の順番が来ないので、 また図書館の棚から村上春樹さんのを2冊チョイス。 『ねむり』 と 『パン屋を襲う』。
『ねむり』 はある日、眠れなくなった主婦。 眠れないからといってなんの影響もないため、 病院に行くわけでもなく、 家族に知らせるわけでもなく、 淡々と生活していく中で、 ラストシーンは、あの後どうなるの?と、 とても気になります。 登場人物も少ない短編小説なので、 あっという間に読み終えてしまいますが、 洗練された文章は村上さんらしさなのかな。
『パン屋を襲う』 も短編小説。 こちらのストーリーもとても変わっていて、 とても面白かったです。 ❝襲う❞ わりには悪になり切れず、 目的はパンを強奪することだけという単純さと、 後にその話を聞いた妻が、 ❝襲う❞ ことを体現したがるという不思議さ。
村上さんのストーリーは、 異国を思わせるセンスの良さがあります。 カット・メンシックというイラストレーターの絵も、 とても魅力的でした。
検索WORD = 本■
|