あおい世界
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2018年08月02日(木) |
本■糸さんのエッセイ三昧。 |
小川糸さんのエッセイ三昧です。 前回のペンギンシリーズではまってしまい、 その後を読み続けていました。
2009年分が記されている 『ペンギンと青空スキップ』。 富士登山や、近所のケーキ店の美味しいシュークリームを見付けるなど、 ペンギンさんとの穏やかで優しい生活が描かれていました。
2010年分が記されている 『私の夢は』。 与那国島、モンゴルに2回、カナダに2回、石垣島、イタリアに2回と、 小旅行や長期滞在を何度も繰り返しつつも、 糸さんの柔らかな目線と、どこにでも馴染める柔軟な姿勢に好感が持てます。 書籍化されることを出産に例え、 生みの苦しみも明るく吐露されていて微笑ましく感じました。
2011年分が記されている 『こんな夜は』。 ベルリンで2ヵ月暮らして、 すっかりベルリンの虜になっている様子が印象的。 あちらこちらで見識を深め、広げ、それが作品に繋がっていくのでしょうね。
2012年分が記されている 『たそがれビール』。 パリからモロッコ、ベルリンに3ヵ月と、 旅行というよりは長期滞在し、 その国の文化をしっかり受け止めている様子で、 数日間の旅行では分からない発見が面白そうでした。
2013年分が記されている 『今日の空の色』。 自宅のリフォームのため鎌倉で一人暮らしを満喫している様子は、 鎌倉が舞台の 『ツバキ百貨店』 と 『キラキラ共和国』 に暮らしてこそ書けた作品かも。 コロというレンタ犬を時々迎え入れ、可愛がっていました。 レンタ犬というのは初めて知りましたが、 週末だけお泊りレンタルできるみたいです。 珍しく海外へは行かなかった…ようですね。
2014年分が記されている 『犬とペンギンと私』。 インド、ドイツ、スイス、フランス、イタリアなど、 長期滞在しつつ、ヨーロッパ各国を電車で旅されていて羨ましい限り。 旅行以外はレンタ犬のコロを溺愛している熱が伝わりました。 そして、コロをきっかけに愛犬を向かえ入れる自然な流れ、 コロと愛犬になったあやねとの相性も良く、 すべにおいて、糸さんの人柄がいい感じに回転していることが分かります。 今後も目が離せない糸さんのこと。
どのページも小川さんの人の良さが垣間見れて、 読んでいてとても清々しく、気持ち良くなれました。 そして、知らずにフライングで読んでしまった、 2015年分が記されている 『卵を買いに』 に続いているのでした。 現在2018年。 この3年の間にも起きている作者の生活が知りたいので、 続編ができたら、迷わず読もうと思います。
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