あおい世界
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2017年09月25日(月) 本■十字架、礼と君の名。

予約している本の順番まで、まだまだなので、
図書館の棚から2冊チョイス。

『流星ワゴン』 と 『ブランケットキャッツ』 という、
重松清さんのドラマが案外好きで観ていたので、
機会があったら小説も読んでみたいと思っていました。

まずは、『十字架』。
いじめを受けて自殺した友人の遺書に、
親友と書かれていたことにより、
親友なのに見て見ぬふりをしたのかと、
十字架を背負わされることになった苦悩。
いじめをする側、される側ではない、
第三者に焦点を当てているのがすごいと思いました。
中学2年から大人になるまで、ずっとずっと。
いじめの根の深さを改めて思い知らされました。

次は、『気をつけ、礼』。
タイトルを含む6つの短編集ですが、
どれも学校、生徒、教師などが絡んでいるという共通点がありました。
重松さんは教育学部を出ているらしく、
その辺に精通しているのかもしれません。
綺麗ごとばかりではないし、決してポジティブな内容でもありませんが、
人間臭さというか、人の心の内側が表されていると思います。
それはドラマを観ても感じていたことで、
そういうところが魅力なのだと思います。
もっと読みたくなりましたし、
たくさんの作品が映画化やドラマ化されることを願っています。

最後に、新海誠さんの 『小説 君の名は。』。
長編アニメーション映画で一世を風靡しましたが、
映画を観ていないので、まず原作を読んでみようと思いました。
あんなに流行して、メディアで取り上げられていたのに、
男女が入れ替わることしか知りませんでしたが、
なるほど、こういう内容だったのね、と感銘を受けました。
新海さんはアニメーション作家で、
この作品がまだ完成していない時点で小説化したそうで、
世に出る前に出来上がった順番でいくと、
小説の方が後になるらしいです。
なるほど、小説をアニメ化したのではなく、
元々アニメーションとして作られたものだったんですね。
いろいろ納得できました。
そして改めてきちんとアニメーションも観たくなりました。


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