あおい世界
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2016年09月13日(火) |
本■雪月花とポイズンと天空。 |
予約していた本が順々に手元にきました。 まずは恩田陸さんの最新作 『雪月花黙示録』。 楽しみにしていましたが、あたしの苦手な分野でした。 近未来の日本が描かれているのですが、 登場人物の名前が古風で、武士道の印象も強く、 高校生の世界なのか、日本全体をとらえた話なのか、 チンプンカンプンでした、残念。
次に、こちらも楽しみにしていた、 湊かなえさんの 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』。 6つの短編集でしたが、湊さんらしいといえばらしい、 被害妄想、ネガティブ思考、思い込み思想が満載で、 人間の暗い部分が描かれていて裏切らない面白さでした。
そして最後に東野圭吾さんの 『天空の蜂』。 新作かと思いきや、1998年の作品でした。 昨年、映画化されたのを機に新装版が出た模様。 自動操縦で大型ヘリコプターを乗っ取った犯人は、 原子力発電所の上空に蜂のようにホバリングさせ、 国内の原発を停止させようとするテロ事件の話。 原発に対して東日本大震災以降、見方が変わった方も多いと思います。 現実的に被害が甚大になってしまい、 決して安全ではないということが露呈されました。 この作品は震災前の作品とは思えない深刻さが感じられました。 映画では江口洋介さん、本木雅弘さん、綾野剛さん、 仲間由紀恵さんなどが演じているので見てみたいです。
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