あおい世界
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2009年05月10日(日) |
父の病−余命宣告。 母の日。 |
朝、桜と桃に父の病状について話しました。 深刻な事態であるということ。 だからお見舞いに行くときにも、 心の片隅にそういうことを分かっていて欲しいのです。 話しながら泣いてしまいました。 ずっと一人の時以外は泣かないようにしていたのに、 泣けてしまいました。 8歳と10歳の娘たちには重い話かもしれませんが、 話さずにはいられなかったのです。 二人とも神妙な顔をし、涙を浮かべていました。
昼は実家へ行きました。 当然、父の話になりました。 母はホスピスを勧めたいと思っています。 医師は判断しかねるので家族と本人で決めてくださいと、 決定権を委ねているそうです。 つまり、医師も手術での可能性が低いという見解だと思います。 昨日初めて余命を宣告されたそうです。 月単位であり、半年は無理だって……。 父のいないところで言われたそうで、 父は余命については分かっていません。 あくまでも切れば何とかなるのではないかと望みを託しているよう。 母は余命を教えなければ、積極的にホスピスを勧められないと言うし、 あたし自身、ホスピスを勧めるのであれば、 父に余命を宣告した上で、納得させられればであって、 闇雲にすべての治療を放棄して家に帰りましょうでは頷かないと思いました。 しかし母は、父にその余命を言えないって。。。 だから、あたしが言うって言いました。 余命を知らせた上で、手術とホスピスとのどちらかを選んでもらおうって。
夕方、母と病院で待ち合わせ、父に会いに行きました。 談話室に移動し、父の右隣りに座り、ゆっくり話しました。 泣かないつもりだったのに、泣いてしまいました。 あたしが話している途中途中で、母が細かい説明でフォローしました。
私だけがわがままいうわけにはいかないもんなぁ。
そんな風に言う父の背中を撫でながらあたしは、 あくまでも父が決めていいことなのだと念を押しました。 父の背中はまだまだ肉付きが良くて、もう数ヶ月の命だなんて信じられません。 それは家族のあたしたち以上に父が信じられないでいることだろうから、 手術かホスピスかなんてそう簡単に選べるわけがないのです。 父もちょっとだけ涙を流しました。 しかしあたしの顔を見ることはなく、ずっとテーブルを見つめているだけでした。
あたしより後に残っていた母からのメールによると、 父は余命を突きつけられて、ますます神妙に考えているようでした。
手術しないで帰ろうかな。 明日手術の為の肩を切開するとき、先生に言うから一緒に居てくれ。 (自宅では)どの部屋にしようかな。 二階は階段落ちそうだし、やはり奥の部屋にしようかな。
こんな風につぶやいたかと思うと、
やっぱり先生にお任せする(手術する)。
と言ってみたり、迷い悩んでいるのでしょう。 最終的には明日の午前中、肩を切開する時までに父が決めるでしょう。 あたしたち家族は父が選択したことについて、 全力で応援し、協力していくだけです。
夜、兄貴と電話で話をしたら、 父のしたいようにするのが一番だと言いました。 兄貴も父に余命を言えなかったと言い、 あたしに感謝の言葉を言いました。 家族の中で一番頼りなくて、守られてばかりいるあたしだけど、 もうこんなに逞しくなったんだよ。 でも、宣告は辛かったよ。
検索WORD = 父の病−
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ランチの時間に実家に行ったのは、母の日のプレゼントを渡すためでした。 今年はシャルレのソックス。 先日久しぶりにシャルレ以外のソックスを履いたら、 なんだか収まりが悪いって言っていたので、喜んでもらえました。
あたしは娘たちに絵をもらいました。 何やら昨日からこそこそ二人でやっていたのよね。 あたしの好きなチョコやスイカやひまわり、 そして大好きなダックスフントを描いてくれたようです。 ありがとう。
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