あおい世界
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2005年10月28日(金) |
17♯〕ブラックリスト。 |
93年11月。 元夫と付き合い始めて3年半が経ちました。 仕事を頻繁に替えたり、行方不明になってみたり、 理解し難い行動や、虚言らしきものが多くなっていたものの、 その都度、泣きながら話し合い、その時その時は理解してくれたような元夫。 信用度がどんどん薄れていくにもかかわらず、あたしは離れることができずに、 どうしたら二人で幸せになれるのだろうか、 そんなことばかりを追い求めていたような気がします。
そんな中、元夫の両親から会いたいと言う手紙が何通か届きました。 最初、元夫にそれを言うと、 会いに行くなら、また行方をくらます。 あの人たちは、オレがいなくなればいいと思っているはずだから。 そんな風に悲観的なことばかりを並べ、拒否されていました。
元夫と元夫の両親の溝をなんとかしなくては、 なんて、軽々しく思ったあたし。 何度かお断りしたものの、とうとう元夫に内緒で会いに行くことにしました。
そこで知らされた内容。
その時点で両親が知る借金額は1,000万円。 そのうち800万円は両親が支払い、 200万円は元夫が自分で払うことになっているはずなのに、 返済している様子はなく、新たに督促状がきている状態。 もちろんこの場であたしがお金を貸した話をするはずもなく、 両親の知り得ない借金を想像すると恐ろしくなりました。
しかし両親はその辺のことを想像していられたようだし、 今後のことを考え、ある決断をしていました。 それは、ブラックリストへの登録。 この先、両親の承諾がなければ取り消されることはないそうです。 取り消されぬまま両親が亡くなった場合、 元夫は一生リストに載ったままなのだと聞かされました。
それ以来、正規の金融会社からは借りられなくなりました。 しかし、考えは甘いのです。 正規の金融会社じゃなくたって、 いくらでも借りるところはあるし、 友人知人からだって借りることはできるのだから。
元夫は人当たりが良く、 人見知りをせずにどんどん話しかけていくタイプなので、 新しい環境で、友人を作るのは容易いことでした。 そうやって安易に仲良くなった友人との間にでき始まった小さな信用を利用して、 少額の借金をあちこちにしていたようにも思います。
元夫の両親は、元夫の居場所を探していて、 あたしから聞きだそうとしていました。 それは親として当然でしょうけど、あたしへの手前、 あんな息子で申し訳ない。 困ったものだ。 という言い方ばかりをしていたように思います。
そして、息子とは別れたほうが良いとまで言われました。 そう言われて、ますます元夫から離れられなくなったあたし。 一途馬鹿っていうんでしょうか。
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