母の姉と妹は、幼い頃に亡くなったそうなので、
兄３人を持つ末っ子として、みんなに可愛がられて育ったのが母です。
逆に、男３人に揉まれて、、、とも、取れますが。。。

一番上の兄は、数年前に亡くなっていて、市内に二番目と三番目の兄がいます。
ちなみに三番目の兄は、菓子職人だったので時々ケーキを作ってくださる方。

それぞれが独立し、結婚し子供ができていくうちに、
親が年をとっていく中で、誰が面倒をみるかとか、
宗教にも深くのめりこんでいる親に対して、
その宗教を引き継ぐ者、反発する者、いろいろと問題があったようです。

どこにでもある“お家騒動”です。。。。
そんな確執を、今まで何度となく母から聞かされていたあたしですが、
なぜか、あっちこっちの伯父さんや伯母さんのところへ、顔を出すのが好きで、
みんなに可愛がられています。

このたび、二番目の兄夫婦には、家が近い上に定例の麻雀を一緒にしていることもあり、
母の入院を伝えないわけにはいかず、知らせてありますが、
二番目と三番目の兄弟には壁があり、三番目から二番目に伝えられることはないようなのです。

母は思ったのです。
万が一、自分にもしものことがあったら、二番目の兄は三番目の兄を恨むかもしれない、
三番目の兄は、伝えなかったことを後悔するかもしれない、と。。。
そこで、もっと溝が深まってしまうなら、自分から伝えておこうと。。。


手術の前に、母は二番目の兄宅に電話をかけました。
そこで義姉と話をしているうちに、二番目の兄がこの夏に癌が見つかり、
最近手術をし、やっと退院できたという話を聞かされたのです。
母は、自分が入院中だということを言いそびれてしまいました。

その話を聞かされて、あたしは５月に伯父様に会ったとき、
異様に痩せていたことを思い出しました。
そして、どうしても会いたくなったのです。

今日、昼休みに会社から１０分の伯父様の家へ行きました。
術後、順調なようで、少しふっくらしたみたい。
伯母様もいたので、二人に病気の経過などを聞かせていただきました。
決まり文句のように、
お父さん元気か？
と聞かれたので、
父は元気なのですけど、母がね。。。。（略）　
母が伝えられなかったいきさつなども話しました。


兄貴には、
お前はずるいっていうか、うまいんだよなー。
一番、中性的な立場をとってるからな。
って言われたことがあります。

そう、あたしは聞く耳を持った上で、後悔しないような自己判断をして生きていきたい。
誰かと誰かが気まずい関係にあっても、あたしはあたし。
気まずい関係は、どっちに非があるかなんてわからないし、それは万人に対しての非ではないはずなので。

中性的な役割で、緩和されるものがあるならば、どんどん間に入っていこうとも思います。
いえ、単に伯父様の顔が見たかっただけですけどね。

数年後に再発の恐れもあるようですが、
伯母様と仲良く、ニコニコと暮らしてほしいなぁと思いながら、伯父様の家をあとにしました。

あおい雪　 DiaryINDEX｜past｜will ｜ＭＡＩＬ

2003年12月02日(火)　動かない指。