空想世界。
ふとした時に、ふと思うってこと。

2003年08月20日(水) 回帰

あれから数日・・・自分の部屋を中心に半径5CMくらいで
掃除をする日々を送っていた・・・という夢を見ていた

夢から覚めると、車の中にいた
どうやら家族6人で出かけるらしい
だが、普通車は5人までのはず・・・とか考える必要もなく
何故か縛られた状態で車のトランクに居たのは自分だった
いつか復讐してやろう、と思って寝返りをうつと
隣に姉と妹も縛られて一緒にトランクに居た
どうやらただの遊び気分だったらしい
やはり考えるだけ無駄な家族だ
後はこのまま捨てられないことを祈るだけだ

車に揺られることおそらく一昼夜
いったいどこに行ってるのだろうと思ったら
半日以上は自宅の駐車場で行き来をしてたらしい
無駄だ すべてが無駄無駄無駄無駄ーJOJOー

着いたところは県の北の方、遠浅の海がとてもきれいな
小倉ヶ浜海水浴じょうだった 意外とまともだった
ここは10M以上の波の引きがあり、遠浅で、本当に綺麗なところである
ストパーの顔も引いたり寄せたりを繰り返すかのように
伸び縮みしているのは視界にいれないようにした

「小倉ヶ浜だけに・・・」
そう言葉が聞こえたので振り向くと父親が砂に埋まっていた
顔だけ出ている どうやら、家族に埋められたらしい
けっこうこれって洒落にならないが、洒落でいいかと思い、放っておいた
言葉の続きは気にしなかった きっとくだらない

寄せては返す波・・・延々とこの星に水が生まれて以来
地形は変われども、休むことなく寄せては返す、海
彼女らは何を考え、この長い時間を過ごして来たのだろう
いろんな生物が生まれ、滅びて行く様を見てきただろう
生物を生み出し、彼らが疲れ、環境に耐えきれず滅びて行くときは
優しく包み眠りへとつかせる母体 それは大きなゆりかごと言えるかもしれない
墓場でもあるだろう

人もまた、その波から生まれ、いつかは波の中にその歴史を閉じるのだろうか
きっとそれでも海は、その波は休むことをしない
またいつか、新しい生物を生み出し、彼らを支え、優しく包むのだろう
それがまるで海の、地球の本能であるかのように

人間にもそこから引き継がれた本能はあるのだろう
寄せてはひたすらに何かを目指し、求めがんばって生きる
引いてはその生に疲れたときに、安らぎを求め、また永遠の眠りを求め・・・
人間は地球に守られて生きている だから安心して生きればいい
疲れたら、休み、そしてその母体自身もいたわらねばならないのだろう

ひとしきり海を眺めていた
縛られたまま・・・いい加減にほどいてほしいが
埋められでもしない限りましなほうだろう
下手に逆らうと、アレだ

帰りの車のなか、何故か座席にみんな座れている
その理由を考えるのに、人一人の命が関わっているような気がしたが
突き詰めていくと、自分の命が危ないと思われたので
思考を停止してまた眠りへとついた・・・


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