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■ アメリカのデモ
「紺碧の艦隊」で有名な架空戦記作家の荒巻義雄の「要塞シリーズ」の中で「琵琶湖要塞1997」はそれまで味方であった列島軍(日本)とIBM(イビム)帝国(米国)が敵同士になって戦う意外な展開の小説で、それまでスミノフ軍(旧ソ連)と日本本土でいきあたりばったりでぐだぐだに戦ったシリーズ中でも琵琶湖要塞は海戦が豊富なせいか、読み応えのある作品です。が、全シリーズ一貫して「苦境に立たされた戦場で何の脈絡も伏線もなく最新超兵器が登場して勝利する」という流れは変わっていない(笑)
IBMの気象兵器(クリコン)を殲滅して列島軍優勢になった状態での琵琶湖要塞のラストはベトナム戦争のように厭戦状態になったIBM帝国内で9割の貧民層が1割の富裕層、影の政府の存在が明らかになり、民衆はデモを起こし暴動状態になり戦争を続行できない状態になるという終わり方なのだが、
現在「Occupy Wall st」というデモは正にそのまんまですね。まあ、昔から米国は一割の富裕層が総資産の9割を所有している格差社会とは聞いてましたが、今や1%と99%ですからね。マイケル・ムーア監督が「キャピタリズム マネーは踊る」で啓発していた資本主義への疑問符がデモとなって具現化してしまった(このデモでマイケル・ムーアが激励にきたついでに逮捕されたらしいが(笑)
資本主義の終焉がマジで来るかも知れない。しかし、そうなったら混乱期が必ず予想される。もし、米国内で内戦が起きてしまったらと思うとパパ自身、対岸の火事ではないので(会社が・・・)少し怖がっている。
米国は法的に「現在は連邦として州同士が連結協力しているが、州が独立する権利がある」という法がある。よく架空近未来小説やSF小説でアメリカ合衆国の内戦による分裂が描かれているが現実味を帯びてきて少々、畏怖を感じる。
しかし、面白いのが、こういう状況では現役の大統領の支持率が下がる筈なのだが、デモに参加している人達の多くが「次もオバマ大統領に投票する」と言っていること。確かにオバマさんは長年の米国の暗黙の禁を破って富裕層への大増税を打ち立てた正に「Change」の大統領。変わるのか?米国は。
前の日記にも書いたが多くの米国企業の株主優先主義に走っているため、四半期ごとの成績に追われてしまい長期的ビジョンを見失っている。そのため、新商品の開発や画期的な産業革命が最近は現れていない(高性能パソコンやIpadなどは既製品の単純な性能向上品に過ぎない)それは確かにうちの会社にも言えることで新商品が無いと言う事は企業の存続にも関わる重大なことである。
もしも、旧ユーゴスラビア、現ボスニア・ヘルツェゴビナのように泥沼の内戦状態になってしまったらどうしよう(移民などの他民族社会であるため)そうならないことを祈る。
2012年世界終焉説は既存社会の終焉を意味しているのかも知れないと思った。今年の中東の革命の嵐や英国の暴動、せまりくる欧州発世界恐慌。
そんな中で震災を受けながら円高になっている(通貨に信頼性のある)日本はとんでもない国だなと改めて実感した。
第二次世界大戦のとき、日本は一時的に米国にオキュパイド・ジャパン(占領下)になっており、その頃の生産品のタグや刻印には「Made in Japan」ではなく、「Made in occupied Japan」と記載されている(本当)
ちょっと今回の「Occupy」の文字は少しトラウマ
あの投資家ソロスでさえ、巨大企業と中小企業の待遇格差について苦言を発し、このデモに賛同している。
マジでヤバイ(涙)
2011年10月05日(水)
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