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■ 「ゴールデン・スランバー」 懐かしい仙台市観光映画
主文後回し。個人的得点「97点」 ノスタルジアと作品全体の完成度は邦画を越えた。
堺雅人主演だからという理由だけで見たが意外な豪華なキャスティングとストーリー、プロット、複線、全てにおいて完成度が高く邦画の域を超えていると素直に思った。しかも仙台市内で(笑)
首相暗殺の犯人に仕立て上げられた男が、かつての友人達の助力(直接的、間接的、超間接的(笑))で逃げまくるという粗筋だが、無駄のない複線回収など面白かった。首相暗殺という大風呂敷をどう畳むのかと思いきや、意外と地味な終わりが邦画的であるが、それまでの流れは邦画の域を超えていたと思う。
個人的に永島敏行のキャラが立ってて衝撃的だった。ニタつきいながらショットガンを冷静にぶっ放しターミネーターのように無敵度を発揮している面白い役どころ。永島敏行といえば映画「ゴジラ」のなんだったかの作品で真面目な顔で「このスーパーなんちゃらはなんとか光線を何万倍にして返します」と説明して峰岸徹が「本当かよ」とバカにするのを「本当です!」と大真面目に答えるところで真面目な観客が大爆笑するという役者しかあまり思い出が無かったけど上手かったなあ。
とにかく思ったのは最後の下水道に仕掛けた花火は首相暗殺事件より重罪なような気がする。あれは一般市民に怪我人が出るだろう。いくら撹乱作戦とはいえ、危険すぎる。首相暗殺より重罪だ。
けど、堺雅人、上手いよお。この人、なんでも出来るね。堺雅人効果もあり、邦画のレベルと一線を画した作りだったので個人的に高得点。とにかくよく仙台市を有効に上手く使ったかということで驚いた。そう。広瀬川と仙台市街地の高低差は怖いほどある。
とにかく面白い映画だった。 邦画であって邦画でないような感覚の良作でした。
2010年02月21日(日)
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