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■ 書は恐れるものではない
はてさて、どっちが良いものか考えることがあります。いるかどうかは分からないけど世の中の酸いも甘いものうち、甘いしか知らない育ちの良い温室育ちの部類の人とか居ると思います。そういう人は悲劇(客観的に)とかを知らずに生きていってるんだと思いますが、突然のアクシデントやハプニングに対処できるのか、不安です。かたや、悲劇(客観的に)を知っている場合、対処方法を経験として学ぶことが出来ますが、それが果たして子供に良い影響を与えるのかどうか不安です。
私は結構ゴシックな知識環境と共に、田舎の大自然というバランスの元で育ったのですが、それが良いとも言えませんし。なかなか難しいです。ただ思春期の頃に、稲垣足穂や種村季弘とか読むと毒だな、とは思います(後々に娘さんがこの日記を読むようになったら種村季弘は大人になってから読むように)
私は小学生の頃は推理小説、自分のお小遣いで本を買うようになった中学生の頃はSFと幻想小説、そして海外小説へとシフトしていった経緯があります(その間、澁澤龍彦を並行していましたが)読む順番を間違えなければ良いな、と思います。けど、下手な路線にいってゴスロリ系、アングラ系、サブカル系になったら、ちょっと心配ですね。パパのことは棚に上げといて。
ゴスロリなんかは特にそうなんですけど、結局思想ではなくファッショなものなので人生に糧は殆ど与えないし、アングラもサブカルも知的探究心の満足をさせるかも知れませんが社会的な糧は全くないし難しいですね。まあ、パパはアングラ、サブカル系でしたが、ライト感覚という中途半端で適当でした。
娘さんは本好きなので長い間、本と付き合って欲しいです。まあ、これだけは本人の嗜好の問題なので絶対的な強制は出来ませんけれど。とにかく知の探究心があればとても嬉しいですね。
パパのようにそういう酸い話を知っていて精神的にタフになったとしても、それでも私でも聞けば気の滅入る話が多くなった世の中です。娘さんはそういう世界に入らず、幸せに呑気に生きて欲しいです。
2007年11月06日(火)
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