The Green Hills of Earth
2010年02月24日(水) |
証言台に立ったのは… / R-1グランプリ |
トヨタのリコールについて、アメリカで公聴会があり、そこで実際に制御不能に陥った経験をした女性が証言台に立ったそうです(link)
どうもこの話は胡散臭いですね。要約すると「高速道路に合流したら制御不能になり、車は時速70マイル(113キロ)から100マイル(160キロ)まで加速し制御不能になった。サイドブレーキを引いても、ギアをバックに入れても速度は下がらなかった。死を覚悟して夫に電話をかけたら、神の力が介在し車が減速していった」ということです。
この女性、ブレーキは踏まなかったのでしょうか。もしかして、ブレーキとアクセルを踏み間違えていたのではないかと思えます。ヒステリーを起こして硬直していたとかね。
この女性の証言で信じられないのは、「サイドブレーキを引いた」「ギアをバックに入れた」というところです。サイドブレーキは思い切り引いたらスピンの原因になります(まぁ、ゆっくり引けば問題ないかもしれませんが)し、これでも原則すらしなかったというのはちょっとどうでしょう。更に、ギアをバックに入れたけど減速しなかったって…昔トヨタのスープラと言う車でそれほどスピードが出ていない時に間違えてギアをバックに入れたことがありますが、そんな速度でもエンジンは停止してしまいましたよ。今の車もそうなのかはわかりませんが、時速160キロで走る車の駆動輪に突然逆方向の回転を与えたら、車がまともにまっすぐ走るとは思えません。更にそんなときに電話をする余裕があるなんて…
もともと、純正ではない厚いマットを敷くと、それがアクセルペダルに引っかかり、アクセルが戻らなくなるということでリコールがあった訳ですが、もしかしてそれが加速をした原因なのかもしれません。それは、考えられることですが、その対応がこんな嘘っぽい話ですから、トヨタも米運輸省道路交通安全局も相手にしなかったというのは十分考えられることだと思うのですよ。
今回トヨタが言っているのは、急加速については、アクセルペダルの構造上の問題などがあったこと、ブレーキを踏んだときアクセル操作がキャンセル装置がついていなかったことについては非を認めるけれど、それは電子制御などの欠陥ではなかったということです。
しかし、証言台に立ったのは、まるで「取扱説明書に書いてなかったから、ぬれた猫を乾かそうとして電子レンジに入れたのに死んじゃったじゃないの!」といわんばかりの女性です。そこにトヨタ叩き、トヨタを蹴落として、少しでも国内メーカーの需要を喚起しようと言う姑息さを感じます。果たして真意はどこにあるのでしょう。
R-1グランプリを見ました。
週末に、敗者復活戦というのもやっていたのですが、それを見た時に「レベル低くないか?」と思いました。まぁ敗者復活戦ですから、先に決勝進出を決めた人はもっと面白いはずと思っていたのですが、その番組の最後で決勝戦に残ったメンバーを見て「え?これが結晶メンバーなの?」と思ってしまったのでした。
実は、お笑い番組がすきなのは、私ではなく家族なんです。私もお笑い番組は好きですが、ここでも幾度か書いていますけれど、もう年なのか、私のツボと世間のツボが違っている感じがするのです。
道具を使ったりして笑いをとる事は芸人として正道か邪道か…まぁ、客が笑えばなんでもありと言うのも答えかもしれませんが、私はどちらかと言うと「芸人ならしゃべって笑いを取れ」と思うのです。あ、ついでに言うと、人をバカにして取る笑いは三流だとも思っております。
そういう意味で今回のR-1は、私が好きか嫌いかではなくて、優勝にふさわしい人は1人しかいなかったんですよね。それも何かさびしいものですが、それしかいないでしょという人が優勝して、私はまだ世間とずれ切ってはいないんだなと妙な安心感が生まれた次第です。ちょっとうれしい。
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