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2010年02月18日(木) 国母さんへのバッシングについて

 スノーボードの代表選手である国母さんが、日の丸をつけたジャケットを着崩していたこと、そしてその謝罪会見でふてくされた態度だったと言うことが、マスコミの格好の祭りの餌にされています。

 私個人としても、私たちの言う常識持っておらず、普通に着こなす格好が「ダサい」と思っていたとしても、国を代表して居るのだから、その間だけ「ダサい」格好を我慢しろと思いますし、そうする事が常識だと、その時までに教えておきなよと思ってしまいます。でも、ここまでバッシングすることなのかなとも思えてしまうのです。

 普段からこんな格好に違和感を感じる私たちは、これが「異質の」「若者の流行」と受け取るかもしれませんが、こういう格好が「普通」の若者には、「良識ある服装」「常識的ドレスコード」の明確な定義があったのでしょうか。これって、高校野球で「高校生らしい」と坊主頭を強要するような話と似て、大人が自分の常識を押し付けているだけなんじゃないでしょうかね。ドレッドヘア、ピアス、刺青…少なくとも私には理解できないファッションが様々ありますが、そのどれが許容範囲内で、どれが「許されざる」格好なのでしょう。そしてそれを決めるのは誰で、どのような基準をもって決めるのでしょう。

 その後の謝罪会見で態度が悪かったと言う事ですが、果たして彼は「自分が悪いことをした」と言う自覚があったか疑問です。いつも通り、自分なりに格好良い(または普通の)「着こなし」をしていただけで、なんで文句を言われなきゃいけないのと言うのが彼の気持ちじゃnないでしょうか。それなのに突然周りから「あの服装について謝罪会見をするから、謝っておけ」と言われ記者会見に出たら、訳の分からない集団がごちゃごちゃいうから「うっせーな」と思ったと言うところじゃないでしょうかね。

 名選手名監督にあらずと言う言葉がありますが、同様に、選手が皆饒舌とは限りません。競技でどんなに注目される選手でも、インタビューで的確に自分の思いを伝えられるか、好感を持てる話が出来るかは別の問題です。マスコミは、本来ならそういう選手の失敗を上手くフォローして彼らの気持ちを察して代弁するくらいの心構えが欲しいところですが、彼らにそんな技術をのぞむのはムリなんですね。

 4年に一度のオリンピックですから、選手のこれにかける気持ちは強いと思います。折角出場したのに失格になってしまう選手なども居ます。そういう選手の悔しさは並大抵のことではないでしょう。競技の前は競技に集中させてあげようと言う配慮はないのかなと、そんなことで大騒ぎを無神経にするゴシップ屋さんに抵抗を感じる次第。

 朝青龍が引退してしまった今、視聴率を確保するための新たなスケープゴート(生贄)と言うことでしょうか。誰かの悪口で視聴率を稼ぐって言うのは本当に浅ましいです。バッシングするなら競技が終わってからやりなよと思わざるを得ません。



 と書いたのは昨日の未明でした。なんとなく気乗りしなくてアップせずにいたのですが、今日になって、興味深い記事を見付けましたので一緒にアップしておきます。(link)

 スノーボードコーチだった人の話のようで、すでに大元の記事は削除されてしまっています。あまりに反響が大きく、コメントを管理しきれないから削除しましたとの事。(link)


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