The Green Hills of Earth
2010年02月17日(水) |
リコールは必要だったか? |
ダイヤモンド onlineで、「プリウスのリコールは本来不要だった」という記事が掲載されています。
詳しくはリンク先の記事を読んでいただくとして、果たしてどういう物なんだろうなぁと考えてしまいます。と言うのは、プリウスのような人気車種、トヨタのような大企業は、不具合に対して敏感であるべきであり、また対応も素早く行われるべきだと思う訳で、そういう意味では、今回のリコールは、「対応が遅かった」と言われても仕方のない後手加減だったと思う次第。
しかし、それが本当に不具合なのかと問われると…例えば私が昔乗っていたスズキのジムニーは多分初代プリウスをも凌ぐ「カックンブレーキ」…ちょっと踏むとガクっと利いてしまうブレーキでしたし、ロールスロイスなどはその乗り心地を満たすため、踏んでから間をおいてブレーキが利くシステムをわざわざ採用しているようです。そういう車に乗り慣れた人からみれば、「多少の感覚のズレくらい慣れりゃいいだろ。慣れりゃ」と言う事になるでしょうし、確かに、これが本来リコールすべき設計上の欠陥にあたるかと言うと疑問も生じます。
その辺りは賛否両論あると思うのですが、一個人、消費者としては「せめて国産車くらい安心の上で乗りたい」と思うのが本音です。発火の危険がある車、ブレーキが利かなくなる可能性のある車、タイヤが外れてしまう可能性のある車が横を走っていると思うと気が気じゃありませんよね。そして、もし、何かしら危険がある車と分かったのなら、素早く対処して欲しいし、逆にリコールの必要は無いという判断だったのなら、「それは他の件とは無関係でリコールの対象とはしない」と力強く言い切ってくれたら良かったのだと思います。それが出来なかった以上、本当の理由はどうあれ、リコールとしたのは正解だったと思うし、その対応が遅かったと批判されるのも仕方のない事じゃないでしょうかね。
身の回りでも似たような話があって、最近は本当に強く思うのですが、自分が正しいと思った道は、それを曲げて我慢が出来ないなら絶対に曲げちゃ駄目ですね。何があろうと主張を強くしなければ後で待っているのは後悔か失敗です。トヨタが早く立ち直る事を望みます。
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