The Green Hills of Earth
2009年07月24日(金) |
それはニュースに値しない |
皆既日食は、多くの人の「曇ってしまえ」が通じたようで…
テレビ番組の中には「皆既日食中、動物が異常行動をする」という説を実証しようと日本テレビの「すっきり!!」では、池袋のサンシャイン水族館にアナウンサーを派遣して、動物の観察をしたようです。
そして、皆既日食の時。ペンギンが眠そうに目を閉じかける画像をとらえ、そのアナウンサーは「日食の影響と思います」といいましたが、すぐに係りの人が「餌をあげたばかりだし、通常の行動と思いますよ」と言っていました。
にも拘らず、翌日の同番組で日食の総括をしていたとき、動物の異常行動について話が及んだ時、その派遣されたアナウンサーは「動物は皆既日食とともに眠そうにしていて神秘的だった」と言う話をして、キャスターである加藤浩次さんに「それは係員の人が違うといっていたんじゃないの?」と諭されても、「いいえ、私にはわかりました。神秘的な力を感じました」と言い張って、最後に加藤さんに「私たちは感情的にではなく、事実を報道する義務があるんじゃないの?」といわれていました(←正確な言葉ではありません。おおよそ、こんな会話だったという事です)。
言い方は悪いかもしれませんが、本業は芸人である加藤さんと、アナウンサー、本来あるべき立ち位置と逆でしょう。芸人が悪乗りをしたことを、アナウンサーが「報道は厳正であるべきです」とたしなめるのが本来の構図であるはず。それがこういう形になることが、日本の報道のあり方が間違っていることを顕著に表しているように思います。
事実を感情的に曲げて、正しいことをいえない人間が報道に携わっているということはとても問題があるように思います。ま、まだ駆け出しのペーペーで、これからそういうことを学んでいくのかもしれませんが、そんなことは入社する前にわきまえておくべき「常識」だと思うんですけれどねぇ…
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