The Green Hills of Earth
七味がうまいです。
田舎は濃い味付けなんですが、上京して自分で料理をするうちに、少しずつ薄味というか素材の味を大切にした味付けを好むようになりました。ですから、フランス料理もおいしいとは思うけど、あのバターがベトベトギトギトするソースをかけた魚料理より、刺身や煮魚、焼き魚がシンプルで良いじゃないのと思っちゃう訳ですよ。「家で作るならただの手抜きじゃん」と言われそうですね。まぁ半分は当たっていると思います。それも一理。でも、濃い味のソースをかけちゃったら、鰺も鰯も秋刀魚も鰹も鰈もみんな「ただの魚」になってしまいません? それぞれ味が違います。更に同じ魚でも季節によって味が違いますしね。そういう事を楽しみたい訳ですよ。
で、塩や醤油などに結構こだわって楽しんでいる訳ですけれど、先日京都で買った七味、七味といえども唐辛子の量はそんなに多くはないので赤味も少ないし、辛くありません。
昨秋、友人に連れて行ってもらった池袋の中華屋さん、そこの料理は山椒の辛さだったんです。ハバネロなどのような凶暴な辛さではなく、香りが豊かで、食べておいしく、飲み込んだ後独特の辛さが伝わってくるんです。今回の七味はその山椒を多めにしてもらいました。
最初に食べてみたのは麻婆豆腐。ぱらりと掛けたらもうまるで別物です。更に天ぷらやうどん等にも掛けてみて「うまー」「うひひ」「おほほ」「うへへ」とそんな表現が続く訳ですよ。
これはもうやめられませんわ。次回京都に行ったら、この七味に加え、もう少し調合を変えた七味も試してみようかなと欲が出てきました。今から楽しみです。
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