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2008年12月10日(水) けが人の苦しみ

先日骨折した身内ですが、今迄私がぎっくり腰などで松葉杖をついたり、ギプスで固定されたりした時に、「かわいそー」と言う同情はするものの、本当にどれだけ大変かが分らなかったと思われます。が、今自分がその立場になって、普通に歩けない、階段を昇降できない、さらには道の小さな段差や起伏でも歩く障害になると言うことを正に体感して「世の中は障害者に無神経すぎる」と憤っています。いや、そりゃつい数日前までのあんたも一緒でしたから…

ついでに言うなら、スーパーなどの施設の障害者用駐車スペースに駐車する健常者の自動車(本当、足腰が不自由だと広いスペースが必須なのに、ただ近いだけ、空いていると言う理由だけで無神経に障害者用スペースに駐車する車のなんと多いことか)や、通勤している列車内で松葉杖をついた自分を見ても席を譲ろうとしない、ましてやようやく空いた場所に割り込んでくる人までがいることに唖然としている模様。それは確かに人間として恥ずかしいですよね。シルバーシートであろうとどうであろうと、人の心は持ってほしいものだと実感します。と言うより、皆が骨折を経験するべきとは言いませんが、足などに疑似傷害を持った生活を経験する授業を小中学生に取り入れるべきじゃないでしょうかね。2〜3日も経験すれば、思いやる心…いや、そんな大仰な物ではなく、単にそれがどんな大変なことかが理解できると思うのです。それが理解できれば、「他の車両に行けば空いている席くらいあるだろう」とか「俺じゃなくて他の人が譲れば良いじゃん」とかそんな気持ちも抑えられると思うのですけれどね。

兎にも角にも、障害者、高齢者に優しい街作りを目指すと簡単に標榜しますけれど、それをするためには、該当者がどれだけ大変な思いをしているかを健常者がどれだけ理解できる環境を作るかに掛かっていると言うことです。せめてこれを読んでいる人は、「健常者の想像以上に(遙かに超えて)傷害を持つ人は大変な思いをしているんだ」と言う事を理解してくれるとうれしいです。


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