The Green Hills of Earth
2008年12月09日(火) |
最近の首切りについて思うこと |
(近親者の骨折騒ぎで数日間更新できませんでした。その分も載せました)
最近、派遣社員の首切りがかなり話題になっていますね。
バブルがはじけた頃から、アウトソーシングなんて言う名前の業務放棄が盛んに行われるようになって、もし、業務の中枢を外部委託して、その会社が突然つぶれたりしたら、健全な経営をしていた企業まで足を引っ張られたりしかねないのではとか、これは怖い世の中になったなぁと思っていたのですが、別の意味で別の角度から世の中の体力のなさが露呈してきましたね。
元々の日本は、世界の企業と一線を画して「終身雇用」という形をとっていました。ですから転職をする人間は「悪者」であり、「非適合者」であり、兎に角良いイメージはなかった訳です。「まとも」な人は一生をその会社に捧げるのが常識でした。それが良いか悪いかは別として、会社は「全社員が生き残るためにはどうするか」を考える必要があったと言う事です。しかし、バブルがはじけ、海外企業参入を受け、日本の企業も「いんたーなしょなる」で「おーぷん」な会社を標榜したとき、「競争力をつけるため」と無駄な仕事を外部に委託して、更に労働組合のうるさい社員の数をできるだけ抑えて派遣社員で乗り切る。また派遣社員は、経験の豊かな人を好きな期間だけ雇えるというのが利点でもありました。
でも、結局長い目で見れば、自社の人材育成を放り出し、大企業といえども核の部分だけを残して後は切り捨てると言う昔の日本からは考えられない体力のないだらしない会社が乱立しただけという結果に終わっているように思います。
ある意味、民間企業は「営利企業」であり、その目的は利益を求める事ですから、それは正しいことなのかもしれません。その営利企業に対して「不当解雇反対」と言うのは間違えているのかもしれません。私が思うのは、民間企業がそういう傾向にあるのは誰にでも分っていることなのですから、もし、不況の波が来て企業が首切りを始めたとき、その派遣社員、臨時雇用者を国はどうやって救っていくつもりがあるのかを考えていなかったのかと言う事です。何も解雇された人々に職を与えろとか言うんじゃありません。それじゃコルホーズとかソフホーズと同じで社会主義国家になってしまいますもんね。 そんなことではなく、もし、国のお役所なりがまともな頭を持っているなら、こういう状況を予想して、「なってから」ではなく「なる前」に、そんな状況になったときに集団失職車を出さないための指導をするなり、規則を作るなり何かしらができたはずだと思うのです。
でも、実際にはできない。それはなぜかと言えば彼らが無能だから。それを言っちゃあおしまいなんですけれど、結局はそれにつきるんですね。
正社員じゃないから当月通告で首を切るとか、解雇したから寮からも追い出すとか、再就職先もないとかどうするべきだと思います? 私はこのような理不尽な解雇者が一定の数発生した場合、国家公務員をこれら失業者と総取っ替えしたら良いと思います。自分たちが無能でそれら被害者を出したんだから、自分たちが責任をとって無職の失業者になって苦しむべきでしょ。で、取って代わった人たちは、自分たちが同じ目に遭わないよう、そして自分たちの経験を生かしてよりよい対策を考えたら良いんじゃないですかね。暴論ですが、それくらいにしないと国家公務員という阿呆どもは、ちっともまともにならないと思いますよ。
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