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2008年11月27日(木) 常識の守備範囲

友人Aと友人Bのプライベートな話を、友人Aは友人Cにおもしろおかしく話してしまったようです。それ自体非常識な行為ではありますが、私が信じられないのは、それを聞いた友人Cが友人Bに対して「ところで友人Aとおまえとの間の例の件だけど」とその話を普通に、まるで自分も当事者であるかのように話そうとする…

唐突ですが、先日久しぶりにあった友人と話していたら、そんな話に遭遇したのです。

皆、私と同じような年代ですから、「子供だからわかりませ〜ん」と言う年でもありませんし、一般常識(円滑な社会生活をするため当然持っているべき知識など)を持っていて然るべき年です。まぁ、常識というのは育った環境によって差があるものですから、ここでは私の常識ではと前置きしますが、私の常識では、まず、そういう話を友人Aがしそうになったら、それを制止する。聞いてしまったとしても、人前で自分が知っていることを公言しない、当然本人(ここでは友人B)の前では知っているなどとおくびにも出さない。例え、友人Bがその事実を知っていたとしてもです。それが当然の「礼儀」であると思っていました。

確かに常識というのは育った環境に左右されます。極端に言えば、泥棒の一家に育った子供はものを盗む事を悪いと思わないでしょうし、親が子供のしつけを放置して育てれば、しつけに関する全ては無知のまま、好き勝手放題することが常識という子供が育つでしょう。
私は「人様の秘密は軽々しく口にするな」と言われて育ってきましたが、友人Aは「プライバシーって何だ?」と言う環境に育ったのでしょうし、友人Cは「口をつぐむってなんだ」の環境に育ったのでしょう。

驚くべきは、友人Cはそういう性格であるにもかかわらず、「俺は口が堅い」と信じていることです。私的に「口が堅い」というなら、先にも書いたように「聞いたことを軽々しく口にしない。知っていても知らないふりをする事ができず、何が口が堅いのか、堅いとは豆腐の角のことを言うのか?」と思うのですが、常識の違いから、彼(友人C)は今の自分がとても口が堅いと陶酔しきっているようなのです。

これが常識の守備範囲が違うためのすれ違いで片付けられる問題なのか微妙ですが、兎に角、人付き合いはかくも難しいと思い知らせられた一件でした。


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