The Green Hills of Earth
2008年11月26日(水) |
白川郷に観光客があふれる図 |
世界遺産の合掌集落である岐阜県白川村に観光客が押し寄せているそうです。
東海北陸道が全線開通した今年、観光客が押し寄せてきているのですが、村には普通車700台、大型車50台分の駐車施設しかなく、その渋滞は高速道路上にまで伸びているとのこと。 これに応じて、白川郷IC付近に500台の駐車場を作る構想などもあるそうですが、村長は観光客に「観光の時間帯をずらしてもらう事などを呼びかけたい」と話しているそうです。
これって、どこかのぼんぼんが「金持ちは受け取りを辞退して」と言っているアレと同じ発想ですかね。観光に行くって言うのは楽しみたいから行くんであって、なんで我慢せんといかんのよ。手前のところで受け入れをどうにかするのが筋でしょってなもんじゃないの?
で、この白川郷は世界遺産です。そんなに観光客を受け入れてどうするよって言うのが私の素直な感想です。私も何度か彼の地を訪れたことがあります。高山からここまで、又は逆方向に高山から郡上八幡まではとてもきれいな景色の続く日本のロマンチック街道(って本場は行ったこと無いけど)とも言えるきれいな道が続いていたのがとても好きでした。まぁ地方からの客が「きれいで良いな」と言うところは現地の人には「不便」なのかもしれませんがね。兎に角、そんな地域に高速道路を造っているって、どうするつもり?と思っていました。嫌便利になるのは良いんだけど、正に、観光客あふれて「高山や白川郷大変なことになっちゃうよ」って思っていた次第。今は「大変だ。押し寄せてきたよ。(うれしい悲鳴)」でしょう。でも、これによって乱開発が始まり、景観が壊れて、人は金々と言い始め、町が荒れていくんですよ。さて、数年後に白川郷はどうなっているんでしょうね。もう一度行こうと思える町を保っていてくれるんでしょうか。
「時間帯をずらして」という台詞が阿呆の証なのか、それとも純朴な証なのか…何年か後を楽しみにしてみたいと思います。
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