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2008年11月18日(火) 報道がプライバシーを侵害するのは正しい?

また大阪で引きずり殺人事件が起きたようですね。
そして、またまた、運転していた犯人は「飲酒」していて、捕まるのが怖くて引きずって逃げたんだそうです。

飲酒について、禁酒法を制定するのか、それとも飲酒運転の厳罰化(制定するだけで取り締まりをしないとか、決まった場所でしか取り締まりをしないような「形だけ」ではなく、それこそ飲み屋の出入り口に警察官を常駐させるような身のあるもの)をするのかは、まじめに考えなければならない問題だと思いますが、テレビでは「コンビニエンスストアの防犯ビデオを入手した」とNTVのバラエティ報道もどき番組で自慢しています。

防犯ビデオの提出を警察が求めれのは納得できます。が、テレビ局などマスコミの要求に応じてそれを渡すというのは、プライバシーの侵害になりはしないでしょうか。あくまでも「防犯」目的でつけているカメラでしょ。いや、私が言っていることは、私がいつも言っていることと矛盾しています。私は「公共の場所にプライバシーを求めることは間違っている」と言っているのですから。でも、そこには微妙な線があります。私が言うのは「防犯のためにカメラを設置する事には賛成であり、それについて「プライバシーがあるから反対」と言うのは阿呆だ。公共の場にプライバシーはない」と言うことで、その映像自体は「防犯のためにのみ」使う事が理由であって、「公共の場の映像だから誰がどう見たって問題はない」と言っている訳ではないのです。

そうでなければ、いつどこでだれがどのようにその映像を悪用するか分りませんし、安心して街も歩けない状態になってしまいます。最近の警察官いや、個人ではなく組織としての警察のモラル、公務員としての自覚などが「任せて大丈夫なのか」不安ではありますが、それでも何かがあれば警察が私たちを代表してプライバシーを無視して操作を行うのは仕方のないことだと認識できますが、報道に情報を流すのは全く意味合いが違うと思います。

そして、一般の人にそれらモラルを求めることは間違えています。人それぞれの環境でモラルの基準は違うのですから。報道に携わる人が、報道としての基準で「やって良いこと、悪いこと」をふるいにかける必要があるのではないでしょうか。

そういう意味で、私はこのニュースを見て日本の報道に新しい不信感を感じた次第です。


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