The Green Hills of Earth
国土交通省がタクシーチケットの利用を(試行的に)中止したところ、タクシーの利用代が前年の1割未満となったそうです。 試行を始めてからの4週間でのタクシー代は約600万円でしたが、昨年は6月〜9月までが大体月々1億円前後だったという事で、月約9千万円の節約が出来たことになります。
この結果を見て、「無駄なタクシー利用が多かったんだなぁ」とは思っても、「それだけタクシーが使いにくくなって職員は大変だろうなぁ」等と思う人は殆どいないでしょうね。
実際にこの試行で不便になった、まじめに仕事をしているのに迷惑な話だと思っている職員の方もいらっしゃるであろうこともわかります。けれど、この9千万円の大半は、実際にしなくても良い残業、使わなくても良かったタクシー代だったと思えます。 面倒な手続きをしてもタクシーを利用しなければならなかったのはたった6%位なんですからね。それ以外は「面倒だからタクシーにしちゃえ」「あと少し残業したら名目も立つからタクシーで帰ろう」「どうせ税金だからな」「みんなやってんじゃん」などという戯(たわ)けた考えでタクシーを利用していたって事じゃないんですかね。
この試行を1年続け、昨年までの差額を調査して、その差額×数年分を税金に還付してもらうようにしたらいいんじゃないでしょうかね。ただ「この制度にしたら無駄がなくなるから採用します」じゃあ、今までの無駄遣いに対する反省もないし、その補償もなし、責任追及もなしでは余りにも無責任すぎますから、個人が特定できるならその個人に返還を求め、特定できないなら全体責任でもいいでしょう。兎に角、税金を「預かっている」という意識の無い阿呆には、きちんとわかるよう説明(実力行使)する必要があると思いますよ。
国会期間中は深夜残業が増えるって、そんなの私たちだって一緒です。以前も書きましたが、私企業は一人ひとりが貰う給料に応じて稼がなければならない金額が自ずと算出できます。その金額とタクシー代の高さを比較したらおいそれとタクシーは使えないことは明白なんです。ただ、どうしてもそうしなければならない人もいるし、そういう期間もある。でも、それは常に仕事の売り上げ等と照らし合わされるのです。公務員は売り上げという概念が無いのでそういう意識が欠落しているのが致命的なんですね。深夜残業するならタクシーで帰るより、朝まで働いて始発電車で帰りなさい。または椅子で寝ろ。そんなのは私企業じゃ普通に行われていることですよ。その程度の意識を持って欲しいと思うのは私企業に務めるものから見たら「常識」なんですが、公務員にその「常識」は欠落しているのも世間の「常識」なので困ったものです。
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