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2008年04月11日(金) 偽ブートキャンプ / 浅ましい争い

福岡市のディスカウントショップ、ミスターマックスは、自社が販売したエクササイズDVD「ビリーズブートキャンプ」に模造品が混在していたとして、商品の回収と返金を開始したそうです。昨年5〜9月に関東、中国、九州の12都県で販売した4仕入先4,925個のDVDの内、3社の3,881個が正規品でない可能性があるとのこと…って、それは殆ど模造品しか販売していなかったという事ですよね。ブームも去って、そろそろオークションなどで安く買えるかな?と思っていた矢先だけに、こんなことがあると買うのを躊躇してしまいますね。これがミスターマックス取り扱いの物だと分かるものがあるなら、安く買って全額返金を受けてせこく稼ぐという話もありかもしれませんが、私は小金をもらうより贅肉を持っていってほしい気持ちで一杯です。


浅ましい争い
ローソンの子会社が運営する100円均一の店が独自ブランドで「稲庭平打饂飩」と「稲庭」の名前を冠した商品を販売したことに対し、秋田県稲庭うどん共同組合が「品質が悪く、イメージが落ちる」と反発しているそうですが、ローソンは「商標化されていないのだから、法的に何の問題もない」と反論しているのだそうです。契約書に載っていないから何をしてもいい…これは子供の理論ですわね。西洋思想的な発想から言えば、油断した方が悪いって事なのでしょう。そしてビジネスの世界はそういう生き馬の目を抜く商売をしなければ生き残れないという事もあるかもしれません。しかし、たとえば、秋田以外のどの地方であれ、「うち名物は稲庭うどんです」と宣伝しても、だれもそれを認めないように、すでに慣習として根付いているブランドに対して、「商標登録してないから」というのはいかがなものでしょうね。海軍カレーの発祥は広島か横須賀かとか、肉じゃが発祥の地はどこかとか、そんなくだらなくて、バカくさくて、胡散臭い争いも、それがまだブランドとして確立されていないからこそ、それを自分のものにして設けようという浅ましさからがんばる訳ですが、それはそのバカくささを容認すればまだ誰にも迷惑をかけているわけじゃないから笑って見過ごせます。でも、もしこの争いに決着がついて100年経った頃に、他の地が実はうちこそ真の元祖ですなんて言ったら、へそから湯気を出して怒るんじゃないですかね。豚丼というと北海道の帯広が元祖とかそんなイメージですけれど、私は北海道に帯広なんて町があることすら知らなかった時から、自分で豚丼を作って食べていました。まぁ私は生まれが新しいので、私こそ豚丼の元祖だなどと言うつもりはありませんけれど、例えばパンにあんこを入れてみるとか、独創的なアイデアがあって始めて商品化したものならいざ知らず、単にカレーを作ったとか肉じゃがを作ったなんて話は本当バカバカしくて、後からとってつけたような屁理屈を恥ずかしげもなく並べ立てて「自分が元祖」などとやっている阿呆は本当に哀れだと思うのですけれど、やっている本人は真面目なんでしょうね。その浅ましさに驚くばかりです。儲け至上主義に走るのも仕方のないことですが、昔から連綿と続いているものを後から来て自分のものというのは、分かりやすく言えば、ラッシュ時の整列乗車を行っているとき、列車が来てから、その列に割り込んで並ぶ阿呆のようなものです。「恥を知れ」という言葉以外何があるのでしょうね。


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