The Green Hills of Earth
2008年03月10日(月) |
Celine Dion(2日目) |
3月9日のコンサート…8日のコンサートと同じ構成でしたが、印象は全く違いました。とても素晴らしかった。
何よりも、「やはりA席とS席は違うんだな」と実感しました。ええ、音がぜんぜん違います。昨日も書きましたけれど、昨日私が座った席は2階席がせせりだした奥にあったので、その時点で2階席の天井部分が音を乱反射させ音が悪くなるのは聞く前から分かっていました。ですから、自分の手指を耳の前に添えて、隙間を調整しながら本当に近い音を探ったりして楽しんでいましたけれど、今回は前から16列目とかなり下に降りたので、音も悪さをするのは、球状全体の壁(音が反射してエコーやフラッターを引き起こす)だけでしたが、それは昔の後楽園ほど悪いものではありませんでした。兎に角、今回は8日と違って、肉眼で舞台で何が行われているかもわかりますし(8日は舞台上のスクリーンに映し出される映像が頼りでした)、音もまとも。これで楽しくないはずがありません。
昨日は爆弾と書いた伊藤由奈さんも、今回は結構楽しんでみることができました。ここで爆弾が爆発するのが分かっておりましたので、今回は比較的冷静に見ることができ、音楽も楽しめました。そう、昨日書いた「得した気分」で見ることができたのです。 まぁ私のような野次馬は好き勝手書いていますけれど、あれだけの大観衆の前に途中から出てきて歌うって言うのは並大抵のことではないだろうなぁと思います。いくら歌うのが仕事と言ってもねぇ、自分のコンサートなら最初から一緒に盛り上がって行きましょうって感じですけれど、既にかなり出来上がっているお客の前で突然歌わなければならないのですからね。歌の出だしで2人が「どちらから歌う?」的なしぐさをしていて、伊藤由奈さんが「そちらからどうぞ、いや、お願いします」みたいな手振りをしていたのが本人の緊張を伝えている感じがしました。そんな中であれだけしっかり歌えたのは、歌手だから当然といえばそれまでですが、やはりすごいことだと思います。うん、今日は「伊藤由奈さんよくがんばりました」と思った次第。
コンサートは球場の真ん中にステージが作られ、四方に客が取り囲みます。そしてどの方向からでも見えるように四方に大きなスクリーンが吊り下げられて、そこに映像が映し出されます。 アリーナ席は舞台のすぐ前まで迫っているので、お得な席のように思えましたが、よく見てみると、セリーヌ・ディオンさんが自分の側で歌っているときは目の前で歌ってくれる感覚な訳ですけれど、舞台の向こう側は舞台がせり上がっているため見えなくなるんですね。そして上の大きな大画面を見るには角度がきつすぎるので、舞台の下に小さなモニタがついているのです。まぁ、離れている距離から考えると、私たちアリーナ席以外の者が大画面を見るのと、アリーナ席の人が小画面を見るのは、視覚的には同じ程度なのかもしれませんが、どちらがお得なんでしょうね。ただ、この舞台、球場の下に地下通路があるという訳でもないので、コンサートが始まる時に、まずスクリーンに映像が映って、そこに客が注目している間に、アリーナ席の間に設けられた(ブラックアウトされている)通路を伝ってスタッフが入ってくるのです。そしてコンサートが終わった後は、スポットライトに照らされて、セリーヌ・ディオンさんがその通路を戻り、その時にファンの人と握手をしたりしているのですが、アリーナ席が羨ましいと思うことがあるとしたら、その辺りに座った人たちに対してだけかなぁ…
パンフレットはなんと5,000円です。英語版で殆ど写真集です。買おうかどうしようか悩みましたけれど、私はセリーヌ・ディオンさんの歌が好きなのであって、写真集を買っても仕方ないなと思って買うのをやめました。
本当は、コンサートの最中舞台を踊りまわるダンスユニットの中で、1人興味のある人が居て、その人の経歴などを知りたいなとも思っていたので買おうかどうしようかと悩んだのですがやはり5,000円は高すぎです。今にして思えば、中身を確認するふりをしてそのページだけ読んでしまえばよかったなと思います。けれど、5万人が帰り道を急ぐ球場内は大混雑で、そんなことに時間を使うより早く抜け出したい気持ちの方が勝ってしまったというのが正直なところでしょう。
兎に角、2日間続けて行ったこと、友人の中には「もったいない」という人も居ましたし、逆に「羨ましい。すごい贅沢」という人も居ました。私は「満足。とても贅沢な2日間だった」と思います。
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