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2006年07月11日(火) Carrozzeriaは買いか? / 発砲

以前から何度かこちらで「Carrozzeriaのカーナビは人気は一番だけど、道案内は下手」と言う話をしてきました。

どの雑誌を見ても、インターネットの記事を見ても、Carrozzeriaのカーナビは1番人気です。曰く「これを買っておけば間違いない」のだそうです。でも、私はそれに疑問を呈してきました。CarrozzeriaはPIONEERのブランドです。ですからオーディオ関係のハードウェアについては、乱暴な話Exclusiveと言う超高級ブランドの血が流れているともいえるわけで(あまり真剣にとらないでくださいね)すし、少なくとも最近のカーナビは高級AVアンプにのみ搭載されている自動音場補正機能が付いてくる辺りは、そういう資産を生かしていると思います。しかし、道案内に関しては

  • 幹線道路を走っていて、突然意味もなく遠回りさせられる
  • 突然獣道に誘い込まれる(初期設定で車のサイズを登録しているにもかかわらず(3ナンバー/全長4810/全幅1810)、軽自動車でも通ることを躊躇するような道を進めと強要する)
  • 右左折の目印がまともに見つかる確立は50%
  • 普通の十字路は複雑な交差点に表示され惑わされる
  • 幹線道路を走っていて、道なりにカーブしているところに獣道が合流していると「右(左)折です」と惑わすことを言う
  • 走っている道路(国(道府県)道番号で認識しているらしい)が右(左)折していると、その十字路を右(左)折しなければならないのに案内しないことがある
と言うような特徴があります。この他に地図に記載された施設の場所が一区画違う、川の向こう側なんて事はざらにありますし、本来はつながっていない道がつながっていたり、立体交差の上から下の道路に右(左)折して飛び降りる指示もあります。
まぁ、このような「些細な」ミスはどのメーカーでもあることと思うかもしれません。しかし、確かにランドマークの位置がずれているなんて事は他のメーカーのものでも見たことはありますが、「わざわざ幹線道路を外れて獣道に案内したり、無用な遠回りをさせる」カーナビは私はこの会社のカーナビ以外経験したことがありません。
Carrozzeriaの見事な案内の証拠

上の写真は(見難くてすみません。おバカな東芝の電話機は、折角デジカメモード(1600×1200)で撮ったのに、それをSDカードではなく本体メモリに保存してしまうと、こんな小さなサイズにしなければ外に持ち出せないと言うとんでもない仕様のようで、本当東芝と言う会社はトスバック(遥か昔の使えねーコンピュータ)でも作ってりゃ良いんです。何を作らせても中途半端なんですよねぇ←激しい偏見です)、昨日東京に行って用事を済ませた後、帰る前にちょっと寄り道をしたときの写真です(Google map)。環八を南から北に走っていて本来は国道20号線(写真真ん中を左右に走る道路)の上に掛かる立体交差を登って北上すればいいのですけれど、カーナビは「側道を左」と指示し、国道20号線を左折し、すぐに旧道に入って芦花公園駅前の信号と国道20号線に出た所を右折しまた環八に戻って来ると言う意味不明の行動をとっているのです。もし環八のこの立体交差が大渋滞をしていて、こういう道をたどった方が早く向こうにつけるというならそれなりに素晴らしいアドバイスですが、このときは実際の道もカーナビ上の道路にも渋滞はありません。だからとても不可解なのです。

兎に角Carrozzeriaは道案内はとても下手です。カタログに高度な位置計測により一般道の上を走る首都高などを区別すると書いてありますが、まず半分以上は区別が付きませんし、ドライバーズビュー等で実際の道のように案内すると言うのも貧弱なグラフィックでかえって判りにくいですし、更になんでもない十字路が、測量上は複雑な形になっているようでまっすぐ行くのに「斜め右前方です」とかそんな案内をしますし、高速道路の入り口などもどう行けば良いのかわからないことも多く、更に高速道路(特に首都高)の車線案内はかなり騙されることが多いと思います(役に立つことも多いですが)。翻って他社の、例えばPanasonicのカーナビなどは派手ではありませんがCarrozzeriaに比べると各段に判りやすいグラフィックで、安心して任せられます。では、どうしてCarrozzeriaが良いのかと言うと、今までにも散々言って来たことですが、道案内以外の操作性や、ドライブルート作りなど本来の道案内には全く関係のないところが良くできているのです。そして、それは全く不要な部分とは言えないのです。ロングドライブ中に給油をしたくなったときの検索の仕方など、そういう使い方はこのCarrozzeriaが一番使いやすいと私は思います。でも、それって本末転倒だと思う。

上の写真にあるような(とんでもない)案内はかなり良くある事です。実は昨日はこれ以外に「(道路と道路がつながっていないところを)柵を乗り越えてあっちの道路に行け」という指示も受けていて、1日2回こんなものを見てしまったのでした。7月からCarrozzeriaはハードウェアも一新した新しいカーナビが登場したと思います。ハードウェアも一新したので、今までの欠点は吸収されていると思いたいのですが、以前DVDからHDDに変わったときもそれらの不具合は全く改善されていませんでしたから今回も望み薄なんでしょうね。私は「Carrozzeriaは駄目だ」とは言いません。もし私がカーナビを買い換えるとしても、多分あれこれ文句を言いながら「もう一度だけ騙されてみるさ」とCarrozzeriaを買うと思います。でも、それはこれらの欠陥を理解したうえでどう対処するかはある程度わかるからであって、もし、初めてカーナビを買うのであれば、果たしてCarrozzeriaにすることは賢い選択と言えるか私には疑問です。


発砲

静岡県御前崎市で、「シンナーを吸っている人がいる」と言う通報を受けて51歳の巡査部長が現場に行き当事者に職務質問をしようとしたところ、17歳の土木作業員が警官を押さえつけ、17歳の高校生が10数発殴ったのだそうで、そこで警官が拳銃を2発発射し、その内の1発が高校生のわき腹を貫通したのだそうです。

果たして発砲は必要なことだったのでしょうか。確かにもし相手がシンナーを吸って正気のなくなった状態だったなら話しても聞く相手じゃないでしょう。2人がかりで掛かってきたので慌てたのかもしれません。もしかして威嚇のつもりで撃ったのでしょうか。しかし、私は少なくともシンナーを吸ってまともに動けないような若者に拳銃を撃たなければ勝てない警察官を派遣したと言うのがそもそもの間違いだと思います。警察官であれば柔道や剣道は習うべきものなのでしょうし、警棒を持っているなら、まずはそれで対応し、それで駄目なら初めて拳銃が出てくるのではないでしょうか。
多分「当てるつもりはなかった」と言い張って幕引きなのでしょうけれど、拳銃を撃たなければならなかった状況とは何なのか、それを明らかにしてもらいたいと思います。


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